人*獣*物*語 【神童拓人】

二 ページ5

ガチャ


｢人間、目ぇ覚めたんすか。｣


誰かが入ってきた。


蘭｢あぁ。今からあいつに言ってくるから、しばらく頼むわ。｣


｢えー、面土臭い。｣


とか言いながら、入ってきた奴が近寄る。


｢睨まないでくださいよ、
俺、なにもしませんし、ね？｣


怪しい。


マ｢俺、マサキです。
てか、あんたマジで頭大丈夫すか？｣


何故そうなった。


マ｢この森に入るなんて、よほどの死にたがり屋ですよ。｣


まぁ…間違っちゃあいないな。


俺が入ったのは、［迷いの森］という、一度入ると出られなくなるという、話がある森だから。


――正直、死にたがり屋というのも、間違っていない。


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ガチャ

またドアが開く。


マ｢お、来た来た。
この人が、あんたを助けたんですよ。
言ったら、命の恩人みたいな？｣


立っていたのは、

紅い目に、銀色の髪の毛を腰まで伸ばし、

耳には…紅い華のピアスのようなものをつけた女の人。


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この人が…俺を助けた？

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