Don't worry ページ30
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裕太「うわ、ほんまに来とるやん」
『おはよ。笑』
翌日、朝一で誰よりも早くトレーニングルームに来ていた私を変なものを見るような目で凝視する裕太くん。
うわって失礼だな。笑
でもそれが彼なりの心配の仕方だって、今ならちゃんと分かってる。
裕太「おはよう。
ほんとにくると思ってへんかったわ。笑」
『来ちゃった。笑』
裕太「もう大丈夫なん?」
『うん、大丈夫。疲労だったからさ、休んだらすっかり良くなったよ』
嘘。ほんとはまだ本調子じゃない。でも、少しでも遅れを取り戻したかったから。置いていかれたくなかったから。
みんなと一緒に居たいから。
亜嵐「え!もう来ても大丈夫なの!?」
『うん、大丈夫!ごめんね、迷惑かけて』
亜嵐『いやそれは全然いいけど、あんまり無理しちゃダメだよ』
ほんと優しいなあみんな。
いいメンバーを持ったなと心からそう思う。
それに、今日は午後から最後の握手会もある。8日にはイベントも控えている。Aにとってはそれが初めて観客の前で歌を披露する場になるのだ。
隼「今日ずっとここ?」
『いや、あと一時間くらいしたらボイトレ行く』
隼「相変わらず忙しいなあ。笑
ほんま、無理せんでな」
『はいはい分かってます!』
ほんとに最近バタバタしてて、お昼ご飯を食べる時間さえ惜しんでトレーニングしてる。
5日後に迫ったイベントのパーフォーマンスの合わせを終え、急いでボイトレルームへと向かった。
『あ、おはようございます』
広臣「おはよ。いいよ、使って。もう俺出るから」
『あ、はい。お疲れ様です、』
いつも使ってるボイトレルームを覗くと中には登坂さん。隣に移動しようとしたところ、ヘッドホンを外しながらそう言う登坂さんはこちらに近づいてきた。
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ゆうき(プロフ) - すごく面白いです。これからどうなるのか気になります。 (2020年9月13日 19時) (レス) id: 56d6dad4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年8月9日 22時