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阿 「今日のご飯屋さん美味しかったね。」
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あ 「うん！たまにはイタリアンもいいね！というか、いつもごめんね？また払ってもらっちゃって…」
阿 「そんなの当たり前でしょ？こういうのは普通彼氏が奢るものなんだから。」
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あ 「うーん。で、もやっぱり申し訳ないっていうか…あっ！そしたら明日は私が奢るよ。ほら、あそこのラーメン屋さん亮平ずっと行きたがってたでしょ？」
阿 「えー？全然いいのに。」
あ 「だめ！今回は口答えなしだよ？」
阿 「んー。じゃあ、お言葉に甘えちゃおっかな。笑」
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長かった一日を今日も終える。
お腹もすっかり満たされて、
亮平の運転する車に揺られながら帰宅する。
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お互いの時間が合う時はこうやって、なるべく一緒に帰るようにしている。
余裕もあればご飯も食べに行って、そうして家まで送ってもらって、って…
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紳士な私の彼氏。
私にはもったいないくらいの完璧すぎる彼氏なんだ。
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あ 「…」
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真剣な表情で運転をするその横顔も。少し血管の浮き出たハンドルを握るその手も。
嘘の恋人を演じている時から
私はずっと、貴方の虜なんだ。
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阿 「ん。着いたよ？」
あ 「ありがとう！はぁ。今すっごく眠い…」
阿 「明日朝早いんだし、今日はゆっくり休みな？」
あ 「うん。そうする。」
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阿 「ねぇ、A。たった今気付いたんだけど、これどうしたの？笑」
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ふふ、って微笑んだ彼の手が横から伸びて来る。
何を言い出すかと思ったら、
それは一度は認識していたはずのことで。
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阿 「タグついたまま。笑」
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あっ、そういえば…！
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あ 「すっかり忘れてた…！！」
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阿 「んっ？忘れてたって？」
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『ふは、タグついてます』
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『襟のところに。』
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朝。偶然出会った《爽やかな好青年の彼》の言葉。
あの時は時間がなくて、そのまま走って行っちゃって、
会社に着いたら取ればいいや、なんて思ってたのに。
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それはそれは、忙しくてすっかり忘れてたよね。
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あ 「何でもないっ！こっちの話。」
阿 「ふふ、いつもはギリギリに出社したりしないのに遅れて来たり、タグついたままだったり。なんか珍しいね。笑」
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そう言って笑った亮平は、
手慣れた手つきで襟についているタグを外した。
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くろーばー。(プロフ) - mitsuwakoさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）ここからグイグイくる後輩目黒くんがあらわになってきます( ´ ▽ ` )笑Part2も楽しんでいただけるよう頑張ります！！ (2021年10月2日 14時) (
レス) id: f6caf85dd5 (このIDを非表示/違反報告)
mitsuwako(プロフ) - いつも拝読させて頂いています。めめ、が阿部ちゃんとの関係に気づいて、このあとどうなるのか楽しみにしています。 (2021年9月27日 18時) (レス) @page41 id: 10c5e94b95 (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - 楓さん» コメントありがとうございます（ ; ; ）いつも楽しみに待っていて下さって本当に嬉しいです(T-T)私なりのペースで更新頑張りますので、このExtraシリーズもどうぞ宜しくお願い致します…！ (2021年7月8日 22時) (レス) id: 9543ff9850 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - いつも更新されるのを楽しみにしてます！阿部ちゃんとの関係にめめがどう関わるのかが楽しみです!!応援してます!! (2021年7月4日 19時) (レス) id: 977794111e (このIDを非表示/違反報告)
くろーばー。(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）こちらこそ続編Extraにも目を通して頂けて本当にありがとうございます(＞＜)キュンキュンをお届け出来るように頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します(*´-`) (2021年6月13日 22時) (レス) id: 9543ff9850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2021年6月12日 10時
