君は僕の天使 (ページ10)

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シェアハウスの初日の夕飯は
メンバー9人全員で食卓を囲んだ。

渡『うわっ、うまっ！』

翔太くんのお決まりのリアクション。
いや、実際マジで美味いんだけどね。

　

『『ホント、マジでうめぇわ！』』

「ふふっ、ありがとうございます」

深『ねぇ、Aちゃん…ｺﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ』

唐揚げをほおばっていたふっかさん、
何か話しかけようとして思いっきり
咽てしまった。

「あっ、深澤さん、大丈夫ですか！！」

Aちゃんが慌てて背中を擦る。

ラ『あ〜、ふっかさんいいな〜』

渡『いやラウ、いいな〜、じゃないだろ』

向『ふっかさん、大丈夫？』

深『ｹﾎｯ、ｹﾎｯ…ん、ごめんごめん』

阿『…で、ふっか、何言おうとしたの？』

深『あぁ…Aちゃん、俺らのこと
知ってるのかな、って思って』

みんなの視線がAちゃんに向く。

「あ…あの、私…」

うん、

「滝沢さんにこのお話いただくまで…」

うん、

「皆さんのこと、存じ上げませんでしたっ…」

マジか〜っ！

申し訳なさそうに手を合わせるAちゃん。

.

ああ、だから…

さっき佐久間くんと康二の挨拶聞いても
キョトンとしてたんだ…

.

佐『じゃあさ、これからみんなのこと
知っていけばいいじゃん！ねっ！』

深『そうそう！俺らみんな
変わり種だかんな』

　

向『ふっかさんの顔が一番変わり種でしょ』

　

深『おい、やめろよ！俺の顔、弄んなっ』

ｱﾊﾊﾊ…

賑やかなまま、
夕食の時間は過ぎていった。