君は僕の天使 (ページ29)

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koji side

翔太くんの部屋から
めめの叫び声が聞こえて
隣の部屋の俺は、慌てて飛び込んだ。

『めめ…！』

照兄と翔太くんのそばで
座り込んでいるめめは
見たことがないくらい青ざめていた。

.

岩『俺が運ぶ。康二、手伝って』

『…あ、う、うん』

.

意識を失っためめを照兄がおぶって
部屋に連れて行く。
その後ろを俺はついていった。

.

『照兄…、さっきめめが言ってたこと…
あれ、どういうことなん？』

岩『…俺にもわかんねぇ…ただ、今は…
目黒が落ち着くのを待つしかねぇ…』

.

『…そやね…、…あ、照兄、』

岩『ん？』

『照兄、みんなの所に戻っていいよ。
…めめは、俺が見とくから』

.

照兄は、ベッドに横たわるめめを見てから
俺に向かって頷くと

岩『…ん、そっか、…じゃ康二、頼むよ』

『はいよ〜』

.

ﾊﾟﾀﾝ、

.

ドアが閉まるのを確認してから
俺は眠っているめめを見つめた。

めめ、どうしたん？
こんなに苦しい顔をして…

.

.

“俺が…Aを…殺した…”

あれは、どういうことなん？

　

A、って…Aちゃんのことなん？

でも…Aちゃんはここに、いる。
この家に、いる。

　

わからんよ、めめ！！

『あ"〜っ、もぅっ！！！』

頭がこんがらがって、
俺は頭を掻きむしった。