切ない恋心をキミに。 (ページ12)

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your side

『A、着いたで』

そう言って康ちゃんが連れてきてくれたのは…

あのひまわり畑だった。

『A…ホンマに、綺麗や』

そう言って私をまじまじと見つめる
康ちゃんの顔はものすごく真っ赤だった。

『なぁA…、あの時の約束、覚えとる？
……俺のお嫁さんになる、って…』

　

「うん…、覚えてるよ」

　

私が頷くと、康ちゃんはホッとした顔をして
続けて言った。

『…その気持ちは、今も変わってへん？』

「…うん、変わんな…、ううん、変わってへんよ」

『ふっ、関西弁になったやん』

ぷふっ、と笑った康ちゃんは
急に真剣な表情になると
私の顔を真っ直ぐ見つめて言った。

『……A、ずっとお前が好きやった。
俺のお嫁さんに、なってくれますか』

「康ちゃん私も…、私もずっと好きでした。
私でよかったら貰ってください」

青い空の下、眩しいくらいのひまわり達に囲まれて
私たちは永遠の愛を誓い合った。

─────

『写真屋の奥さんは忙しいで』

「康ちゃんがいるから大丈夫！」

『おまっ…、そんなかわいいこと言うん反則やぁ〜ん』

Fin.