爆心地のお気に入り【爆豪勝己】 (ページ10)

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8話ページ10

上鳴「Aちゃんはさ〜、いつ爆豪と知り合ったん？」

3人のコミュ力お化けによって、私はいつの間にか彼らと仲良くなっていた

あ「んー、夜にタバコ吸ってたら危ねーぞって声掛けられて……それ以降ちょくちょく会ってたら仲良くなった」

少し違うけど……

まぁ流石にあの日の事をまんま話すと変な奴だと思われるだろうし、言わない方がみんなのため

切島「へぇー。Aちゃんってタバコ吸うんだな」

瀬呂「それな。でも似合いそうだよな。なんかAちゃんって儚げ美人って感じだから、絵になりそう」

あ「も〜！そんなに褒めても何も出ないぞ！」

勝己はほとんど会話に入ってこない

それでも3人が気にしないのはいつもの事だからなのだろうか

なんて思っていると

爆豪「おら、もう帰んぞ」

勝己は立ち上がると、私の手を引いて会計の方まで向かう

その行動に、3人はそろってヒューと口笛をふく

上鳴「そーゆう事ね。頑張れかっちゃん！」

上鳴くんの言葉に勝己は中指を立てて店を出た

ん？あれ、お会計……

あ「勝己！お金！いくらだった？」

爆豪「んなもんいいわ」

あ「いや、そういう訳には」

なんてよくある言い合いをしたが

爆豪「じゃあまた今度俺と出掛けろ。それでチャラな」

え

あ「そんな事でチャラになるの？」

爆豪「なる」

そうビシッと言い切った勝己にもう返す言葉もない

あ「分かった。ごちそうさま」

そう言えば勝己は満足そうに車に乗り込んだ

私と出掛けるのでチャラって……

もしかして勝己って私の事……

そう思うも私は思いっきりその考えを振り切る

勝己はプロヒーローで、私なんか眼中にないだろう

仲のいい友達として、出掛けたいだけだ

そう思い込むと、少し苦しくなったが、その感情に知らんぷりした