老いない美女幹部【中原中也】season２

九十二滴目 ページ49

ルイヤ「では、挨拶しなくては」

月詠「カウンターに人置いとくね」

ルイヤ「お願いします」


すると、火憐の体から一匹のコウモリが出てルイヤさんに姿を変えた。

まるっきり同じだ。

そして、元コウモリのルイヤさんはカウンターの方へ歩いていった。


ルイヤ「では。お初にお目にかかります、ルイヤと言う者です。お嬢様が、お世話になっております」


ルイヤさんは俺に向かって丁寧にお辞儀をした。


中原「中原中也です。あの、二人の関係は？」


俺は、今迄気になっていたことを聞いた。




(いくら知っているとはいえ“お嬢様”呼びはおかしいだろ…)




月詠「ルイヤは、私の執事の吸血鬼だよ」

中原「え!?」

ルイヤ「はい、因みに私は純血の吸血鬼ですがここに務めている他の三名は元人間の吸血鬼ですよ」

月詠「つまりここは、吸血鬼達の憩いの場であり情報交換ができる所。まぁ、人間の方々も来るけどなんせ場所が場所だからあまり来ることは無いけどね。でも、貴方は今でもよく来るのでしょ？









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太宰」

中原「太宰!?」

太宰「何でもお見通しかい…」


俺はすぐに火憐の目線の方を向いた。

そこには嫌そうな顔でこちらを見ている太宰治がいた。

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