57話 ページ16
・
｢これにて特訓は終わりだ
あとは各自自由に行動してよし｣
一通りの特訓が終わって体力も限界になってきた頃、ようやく自由時間となった
死 ぬほど厳しい特訓をしたあとなのにA組とB組のほとんどの人が喜びの声をあげながら海に飛び込んでいく
その体力はどこからやってくるのか
そう疑問に思いながらも私はひとり砂浜の上に座る
上鳴くんたちに海に入るかと誘われたけどとても遊ぶ元気はないので断っておいた
それにしてもみんな楽しそうだな
私、体力だけはほんとにないから
みんなのことが羨ましく思える
やっぱり無理してでも入ればよかったかな
でも今更行くのもやだな、なんて
ひとり寂しく過ごしていると
｢おい、Aは海に入らないのか？｣
懐かしい声が聞こえた
｢うわあ、寧人久しぶり！！｣
なんとなく 嬉しくてテンションがあがる
あの事件以降寧人とは一切話していなかった
というのも私が三奈ちゃんたちと過ごす時間が増えたことからあまり会わなくなっていたからだ
｢私、疲れたから休んでるの
寧人もみんなと遊んできたら？｣
そう私が言うと
寧人は顔を若干赤らめながらぶっきらぼうに答える
｢1人で暇そうだしそばにいてやる｣
その寧人の優しさに心が暖かくなった
お言葉に甘えてそれからしばらくたくさんの他愛もない話をした
今まで話せなかった時間を埋めるかのようにいろんなことを話した
でも、
話せば話すほど寧人の表情がどんどん暗くなっていって
｢私にはもうたくさんの友だちができたの
だからもう私と無理して一緒にいなくてもいいんだよ｣
寧人だって私といるのに嫌気がさしてきたんだろう
だからそんな表情をするんでしょ？
大丈夫だよ、もう寧人の助けなんてなくてもがんばるから
そんな気持ちで寧人に想いを伝える
・
・
・
・
｢俺が、必要ない＿＿＿＿＿？｣
ガラガラ
あれ、またこの音だ
どうしてどうして
私、壊 したつもりなんてないんだよ？
それでも
この音がやむことはなかった
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1012人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麗葉 - 『完璧』っていう夢みたいな人じゃなくて迷ってわからなくなって悩んでるのがとてもいいな〜と思いました！笑顔の破壊力ってヤバいですもんね！なんか守ってあげたい感じでこの作品私大好きです！ (6月24日 21時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
ははは一 - かんどうした (2021年12月8日 19時) (レス) @page4 id: 6f50961cb9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 主人公のモテる要素まるでないし、両親に愛されていない設定に無理やりしたら元々塵レベルだった惚れる理由の笑顔とかも普通に考えてでないでしょ。文章力ないとは言いませんが、キャラ含めて頭の悪そうな人しか出てこなくて読んで後悔しました… (2019年11月28日 1時) (レス) id: 45c16bbaa3 (このIDを非表示/違反報告)
(●?´▽?`●?)(プロフ) - うっわぁこの主人公の性格やっぱり無理 (2019年4月14日 0時) (レス) id: 5e85bd0815 (このIDを非表示/違反報告)
和琴 - ハッピーエンド (2019年3月12日 20時) (レス) id: d84b5701cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：魅蘭 | 作成日時：2018年5月12日 15時
