百十四話 ページ19
＊オリジナルストーリーです。戦闘シーンが下手ですみません
アスニモウスは大きく開いた胸から大きな鎌を取り出した。異次元倉庫みたいになっているみたい。きっと彼女の個性だ。
大きく振りかぶる度に風を切る音がする。
アスニモウスは羽と足を使って、一気にコチラに詰め寄ってきた。その速度に対応するのが遅れて、大きく仰け反った。
「どうしたの、アマリリス。遅すぎじゃない？……ああ、そっかぁ、男性を知らないから、ついてけないのね！」
アハハ、と笑いながら、躊躇せずに鎌を私の首目掛けて振りかぶる。ブゥン、と風を切りながら、頬を掠める。血が垂れて、頬が生暖かくなる。
咄嗟に鎖を飛ばせば、鎖が鎌に絡まって、鎌の動きが止まった。しかしそれは一瞬のことで、鎖ごと鎌が投げ飛ばされ、そこに視線がいってしまい、気付けば私はアスニモウスに押し倒されていた。
「弱い。ねぇ、本当に弱いのね。それでも私の娘なの？動きがなってない、個性も使えてない。なんで？なんでなの？」
手が私の首に添えられ、そのまま首を絞めてくる。肺から空気が抜けていく。殺す気だ、とすぐにわかった。私は腕を、なんとか動かした。片方の腕は床に押さえつけられてて、痛いほどだ。
もう片方は自由だ。しかし、酸素が回りきっていないのか、あまり動かせない。それでも良い。彼女の、動きを少し止められれば。
そう思って、尻尾の付け根を、思い切り爪で抉った。
「ぅッあああ！？」
その瞬間に腕の力が抜けて、肺に酸素が一気に戻ってきた。そのまま息をつきたかったけれど、その状態で、彼女の胸を思いっきり殴って、押し倒した。
鎖で腕を縛り、羽の皮膜を破るように鋭利な物で突き刺した。
「やられちゃったぁ…。ふふふ。そこを破られたらもう飛べないわね。でも、油断大敵。おやすみなさい、Aちゃん」
その言葉を聞いた途端に、眠くないのに、眠気が襲ってきた。寝ちゃいけない、アスニモウスを、母を、捕まえないと。
最後の思考はそれだけ。黒く塗りつぶされて、意識が無くなった。
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さとな - 続き楽しみに待ってます！更新応援してます (2020年2月12日 23時) (
レス) id: 22999b65e3 (このIDを非表示/違反報告)
36HR - 切島の所が少しエロくて、おもしろかったです！笑 (2019年12月29日 1時) (レス) id: d9d37c1fd4 (このIDを非表示/違反報告)
コーラガム(プロフ) - 返信まとめてですみません。皆様コメントありがとうございます！これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。 (2019年12月23日 16時) (レス) id: 20ad380cee (このIDを非表示/違反報告)
36HR - 更新ありがとうございます！こういう個性は珍しいので予想がつかない展開がとても面白いです！ (2019年12月22日 22時) (レス) id: d9d37c1fd4 (このIDを非表示/違反報告)
桜澤(プロフ) - めちゃ続きが気になります！待ってます！！ (2019年12月22日 14時) (レス) id: 51310c1b41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コーラガム | 作成日時：2019年12月21日 11時
