・《 sh side 》 ページ17
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そんなある日、マンションの下で男女がイチャイチャしてて、こんなとこでなにやってんだって見たらAで。……隣には生意気そうな男が立ってて。Aは気まずそうに俺を見た。久々に会ったのに、そんな顔をさせたのは紛れもなく俺で。
彼氏？と聞けば隣の男は「なる予定っす、今いいとこでした」と言った。 お前に聞いてんだけど、A。俺の目を見ずに俯くから " じゃあ " と言ってその場を後にした。だけどやっぱり気になって、俺はAにメッセージを送っていた。一向に既読にならない。俺のこと完全に無視している。部屋の前で待っていたら案の定Aはビックリしてて。
手には携帯を持っていた。絶対読んでるくせに。
俺の質問には答えてくれず、「迷惑」と言って俺を突き放した。
＿＿Aの誕生日。
忘れるわけない。毎年２３：５９、あいつの誕生日は俺が締めていた。幼馴染としてのプライドっていうの？これだけはあいつに彼氏がいても譲れなかった。だけど今年は、こんな状況で会えるわけもなく、連絡もできずにその日が来てしまった。
高３の時、Aが言った " 残るものが欲しい " 。
元々Aの母ちゃんが花が好きでよく庭で育てていたのは知っていたけど、あいつが好きな花とかまでは分かんなかった。だからいつかは好きな花をプレゼントしてやろうと本当に思っていた。だけど、一向にタイミングが掴めず、ずるずる今日まで来てしまった。
立ち寄ったお花屋さんでパッと目に入ったドライフラワー。
一瞬でAが浮かんだ。
お姉さんが「花言葉があるんですよ」って言うから 「教えてください！」なんて必死になって選んだ。
……千日紅。
" 色褪せない愛 "
今の俺を表すような花言葉に胸が熱くなった。貰ってくれるかも分からないのにこんなの買っちゃってバカだよな。でも今しかないと思ったんだ。俺のこの気持ちが伝わってくれるなら……Aの部屋のドアノブに掛けて、祈った。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
