30 ページ30
『井伊が裏切り、者？』
「…あぁ。」
「あっ！黒田くんから新しい裏切り者の情報が来ました！」
信長くんが頷いた瞬間、みやびが叫んだ
聞いたところ、黒田くんは裏切り者では無いらしい。
「井伊くん、今川くんの他に切れ者の竹中くん、そして真田くん…。」
『た、竹中…？って重治くん…やんな？』
井伊に加えて、調理実習でお世話になった重治くん
クイズ大会を一緒にみにいった真田
弱々しいけど、私を守ってくれた今川
私はショックで抜け殻状態になってしまった
心真ん中にぽっかり穴が空いたみたいな気分
「おい、貴様、」
「おーい」
「……A〜？」
信長くんはヒラヒラと手を私の目の前でふっている
『な、なまえ呼び…』
「仕方ないだろう。ぼーっとしてて俺の話を一切聞かないAが悪い。」
『反論できひん…』
「…まぁショックなのは分かるが戦意を失ったらそこで負けだ。」
『だよね、ちょっと私冷静になってくる。』
「あぁ。」
かたつむりのようなスピードで廊下を歩いていたら、涙がでてきた
信じてた人に裏切られるってなかなか心にくる
『キツ…』
ぐすぐす泣いていたら後ろから声がした
「てめぇなんで泣いてんだよ」
『井伊、、』
今1番会いたくない人
ってか毎回なんで誰かしらに見つかるの…？
井伊は私の涙を親指で優しくふきとってくれた
「誰に泣かされたんだ…？」
お前だよ、とは言えず
『んーん、なんでもない』
「なんでもなかったら泣くわけねぇだろ」
上を向いて井伊と目を合わせる
『井伊』
「なんだよ」
眉毛をさげて真剣に私を見る井伊
『…裏切らないでね』
緊張して弱々しい声になってしまった
一瞬悲しい顔をした井伊はすぐにいつものヘビみたいな憎たらしい顔に変わった
「あったりめぇだろ？心配すんな」
ガシガシと私の頭を力強く撫ぜる
『約束やで、ほんまに。』
「…おう」
井伊の悲しい目は、本当の裏切り者では無いと私を確信させた
ただの感に過ぎないけど
井伊は裏切り者じゃない、はず
_______________
クラスに戻ると黒田が伊達くんに殴られていた。
すると信長くんの太鼓の音が鳴り響いた
『どこから持ってきたんや、あれ』
話がずんずん進んでいき、黒田が土下座して謝った
演技力凄まじいな
「本当に申し訳なかった！返す言葉もない。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やまぐち(プロフ) - せりたんさん» 気付いて頂いて嬉しいです…😭 (2022年8月24日 17時) (
レス) id: 08ddaebc3d (このIDを非表示/違反報告)
せりたん - 人狼は古いゲームになってしまったのか･･･ｗ (2022年8月24日 17時) (レス) @page32 id: aab9a5d1f5 (このIDを非表示/違反報告)
やまぐち(プロフ) - イレイザーさん» 喉お大事になさってください🥲😂 (2022年8月24日 16時) (レス) id: 08ddaebc3d (このIDを非表示/違反報告)
イレイザー - 私もキムタクで吹いて喉やられたwwwwwwwwwwwwwww (2022年8月24日 15時) (レス) @page32 id: fa2ba07b4d (このIDを非表示/違反報告)
おと。 - 唐突なキムタクで吹きましたw (2022年8月17日 14時) (レス) @page29 id: a60d80bc9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぐち | 作成日時：2022年8月2日 20時
