腐男子は見るだけで結構です【オリBL】

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周辺の建物やアニメイトを見に行っても太陽は居なかった。


あいつ、本当にどこに行きやがったんだ

寒いし暗くて周りがよく見えないから、そこまで遠くに行けないと思う。








『太陽、どこだー！』





叫んでも周りに人が一人もいない為、静寂が続く。


あー、帰りたい。本当に帰りたい。







「あれ、Aじゃん」

『……秋川先輩！？』







やばい


この荒れ果てた土地に生まれた天使かと一瞬思った。








『どうして、秋川先輩がここに…』

「近所で。今、コンビニで夜食でも買おうかと思って来たんだけどまさかAに会うとは思わなかったよ」







ああ、浄化される。


ていうか、こんな所で立ち話してる暇じゃなかった。バカ太陽を探さなくちゃ







『そういえば、秋川先輩。銀髪のピアスをたくさんつけてるヤンキーって見ませんでしたか？』

「うーん、見てないね。探してるの？」

『はい。友達で…』






困ったな…。ここらへんじゃないのか


でも、この周辺じゃないと俺よく分からないし。



考えていると、秋川先輩が心配そうな顔で話してきた







「探さなくちゃいけないのは分かるけど、もうこんな時間だし最近ここに不審者が来たから早く帰ったほうがいいんじゃないかな」

『そうなんですか…。でも、大丈夫ですよ！俺、結構力あるので』

「…でも、Aは部活も入ってないし、俺が心配だから。友達は俺が探すよ、先輩だし」








なんて、良い受けなんだ…。しっかり教育されててええ子。


結局、先輩の押しに負けて、俺は帰ることにした。念の為に帰るとLIMEして。








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「さてと……じゃあ、話を続けようか。夏井くん」







彼はそう言い、三日月のような笑みを浮かべた。

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