９.蘇りの石 ページ9
校長室―
ﾊﾟﾀﾝｯ
「君が言いたい事は分かっておる」
クロウを校長室に招き入れ、扉が閉まると
すぐにダンブルドアはクロウにそう告げた
『…指輪になっていたんですね』
ダンブルドアの机上に視線を送るクロウ
そこには死の秘宝の一つである
蘇りの石が嵌め込まれている指輪があった
「気付いてなかったようじゃがの」
ヴォルデモートは蘇りの石としてではなく
ゴーント家に伝わる指輪として分霊箱にしていたのだ
『彼には愛が分かりませんからね』
お父様と友人の読みが外れたのは意外でしたが
破壊出来たなら良かったです、とクロウは言う
夏期休暇前に情報を提供したのは彼女だからだ
「…すまなかった」
ダンブルドアは弱々しくクロウに自白する
彼の右腕はその指輪をはめた事により、呪われていたから
『偉大な魔法使いも人である事に変わりは無いです
…余命は何ヶ月ですか』
クロウは表情ひとつ変えずに問い掛ける
彼の事だからスネイプに診て貰っているだろう、と
「1年じゃ」
その言葉にクロウの瞳が少しだけ揺らぐ
『そうですか…
では、早急に報告したい事が』
「君は閉心術も身に付けたようじゃの」
淡々と話をするクロウにダンブルドアは憐れむ様に微笑む
『えぇ、夏期休暇の間、お父様にご教授願いまして』
「君達の家系は皆、優れた閉心術師が多いの」
夏期休暇、クロウはずっと鍛錬していたのである
『アンチオク・ペベレルはご存知ですよね』
「勿論、知っているとも」
話を逸らそうとするダンブルドアに切り出すクロウ
『彼に子孫がいる、と考えた事はありませんか』
クロウの言葉にダンブルドアは目を丸くする
彼は若き日に死の秘宝を探し求めていた
故にポッター家とゴーント家がそれぞれ
イグノタスとカドマスの子孫である事も知っている
ただ、どんな文献にも三兄弟の1番上の
アンチオクは独身である、と記述されていたのだ
『私の祖先であるアテナ・ロヤリテートは
アンチオク・ペベレルの妻であり
ヘラとアレスという2人の姉弟の母でした』
フランスにある別荘にて
文献をいくつか発見しまして、と話すクロウに
ダンブルドアはただ唖然としていた
『ペベレル兄弟はそれぞれ
自分達で死の秘宝を制作した、と』
長男のアンチオクは戦闘好きが故に最強の杖を
次男のカドマスは愛する人との永遠の別れに耐えられず
死者を呼び戻す蘇りの石を
三男のイグノタスは謙虚で賢い頭脳で透明マントを
アテナの書斎には世の中から隠された歴史が沢山あった
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ひみつ - この作品ずっと大好きで何周もしてます！更新ずっと待ちます (2月6日 0時) (
レス) @page41 id: b76ada1bfd (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月13日 13時) (レス) @page41 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
macaron - いつ見ても面白いです！！！更新は遅くてもいいので頑張ってください (2023年3月11日 0時) (レス) @page41 id: bd43d76e72 (このIDを非表示/違反報告)
かとうのすけ。(プロフ) - めっちゃこの作品📕大好きです♥️✨これからも応援します✴✋️ (2023年1月21日 22時) (レス) @page41 id: b6fe45c711 (このIDを非表示/違反報告)
ひなんぐ(プロフ) - このシリーズ大好きです！応援しています🥰 (2022年11月11日 10時) (レス) id: 992b5ebd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年2月8日 13時
