38.進路指導 ページ38
イースター休暇も明け
5年生は進路指導面談を行う時期になった―
「アミーはなんて言ったの？」
「私はケーキ自慢のカフェしたいなぁって」
パンジーとアミーもこの話題について話している
「私は服飾関係に興味があるわ」
「パンジーオシャレだもんね〜クロウは？」
『私はまだ迷ってるかな』
クロウのその返答に驚く2人
「でも、今日面談でしょう？大丈夫なの？」
『スネイプ先生にも相談してみようかなって』
「私が相談した時、すごい顔してたよ先生」
アミーのその言葉にスネイプに同情する2人だった
夕食後―
ｺﾝｺﾝｯ
「…入れ」
クロウは面談の為、スネイプの部屋へと来ていた
「さて、君の進路に関して話し合い
来年からどの学科を継続するかを決める指導であるが
卒業後、何か目処は立てているのかね？」
机上には整頓された案内書の数々
成績表などファイリングされた物が置かれていた
『癒者か魔法動物学者にしようかな、と』
クロウがそう答えると眉をピクリと動かすスネイプ
ﾍﾟﾗｯ
「…君の成績ならどの職業でも申し分無いな」
クロウの全学科の成績表を見るスネイプ
5年間、彼女は見事なまでに全てO・優評価なのだ
「今の調子のままゆっくり決めると良いだろう
来年からの授業も楽しみにしたまえ」
『はい、先生』
スネイプはO.W.L試験でO・優を取った者以外に
教えない事で知られている為、クロウは嬉しそうに返事をする
ﾄﾝｯ
「これで面談は終わりだが？」
スネイプは机上にあった書類を片付け
帰ろうとしないクロウに声をかける
『ハリーへの個別指導は辞めちゃったんですね』
「父親と似て怠け者で傲慢だったからな」
顔を顰めるスネイプに苦笑を浮かべるクロウ
「…何故、ドラコに閉心術を教えた」
『彼が彼自身を守れる様にです』
クロウはスネイプからの鋭い質問に対し
微笑みを浮かべて答える
「君はことの重さが」
『えぇ、わかってますよ、セブルス
でも、愛より強い魔法は無いでしょう？』
にこにこと答えるクロウに眉間の皺を深くするスネイプ
『彼の家族にとって私の家族が枷になるかも知れない
でも、闇に溺れさせたく無いんです』
眉を下げ、哀しそうにそう呟くクロウに
スネイプも何も言えなくなってしまう
ｸｽｯ
『まぁ、ロヤリテート家は弱くないので心配無いですよ』
ご存知でしょう？と笑い飛ばすクロウ
「君はまだ未成年だが？」
『静かに流れる水は深いですよ、先生』
悪戯っ子の様に笑うクロウに意表を突かれるスネイプだった
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
