19.呪文リスト ページ19
暗黒の森―
クロウは朝早く、フィデスと共に森へ来て
考え事をしつつ、羊皮紙に何かを書き込んでいた
ｽﾗｽﾗ
『(実力も魔力量も様々ね…)』
ｰダンブルドア軍団ｰと名付けられた
ハリーを指導者とする学生の組織についての考え事だ
『(必要の部屋、だったかしら)』
クロウはフィデスと協力し
そのメンバー達をしっかりと観察していたのである
『(2年生から7年生まで結構幅広いのね…
必要の部屋ならあれが用意出来るかしら…)』
色んなことを考慮し
あらゆる呪文を羊皮紙にリストアップしていく
・武装解除“エクスペリアームス”
・妨害せよ“インペディメンタ”
・麻痺せよ“ステューピファイ”
間違って誰かに当たってしまったらすぐに
蘇生せよ“リナベイト”すること
・守護霊の呪文“エクスペクト・パトローナム”
・粉々呪文“レダクト”
・石になれ“ペトリフィカス・トタルス”
と、羊皮紙には書かれていた
彼らが学ぶべき、実用性のある呪文ばかりである
ちなみに、この羊皮紙にはクロウの手によって
前回、署名した人のみに見える様に魔法が掛けられている―
ｻﾞｯ
「クロウも来てたんだ」
おはよう、とルーナも来た
『おはよう、ルーナ』
隣どうぞ、と倒れた木の上にハンカチを引くクロウ
「それは？」
『D.A.の教える呪文リストを考えてたの』
ダンブルドア軍団、と公に言うわけにもいかず
頭文字のみで呼ぶ事にしているのだ
「クロウは凄いね」
『そんなことないわ、でも、ありがとう
ルーナに預けておくわね』
そう言い、羊皮紙をルーナに手渡すクロウ
彼女が信頼してる子とは紛れも無いルーナの事である
『それと、ルーナにだけ特別に１つ追加で教えてあげる』
そう言い、鞄から出した小さなクマのぬいぐるみを
自分達と同じくらいに肥大させるクロウ
ｽｯ
『“レビコーパス”』
すると、ぬいぐるみは逆さまに宙吊りになる
この身体浮上の呪文はクロウが魔法薬学の授業で
難易度の高い安らぎの水薬を完璧に完成させた褒美として
スネイプが自身で考案した呪文を教えてくれたのである
「わぁ、凄い」
教科書で見たことないよ、とルーナは目を輝かせる
『反対呪文は“リベラコーパス”』
クロウがそう唱えると
大きなクマのぬいぐるみは元の位置にそっと戻る
『私も特別に教えてもらったものだから内緒よ？』
ぬいぐるみを元の大きさに戻し鞄に入れ
人差し指を唇に当て、笑い掛けるクロウ
「うん、分かった」
練習しておく、とルーナも笑い返す
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
