13.君だから好き ページ13
ｻﾞｯ
「「やぁ、お姫様」」
あのクッキーの時の様にクロウはまた双子に道を塞がれる
『あら、今度は何のクッキーなの？』
高身長の2人を見上げ、悪戯っ子の様に笑うクロウ
彼女は彼らの一つの物事に対する探究心を気に入っている
「今回はクッキーじゃなくて」
「ちょっと痺れるキャンディさ」
双子はキャンディが２粒入る位の小さな箱をクロウに渡す
「あ、食べる前に」
「これに着替えて」
『？分かったわ』
男子用の制服を渡され、少し困惑しつつ着替えて来るクロウ
「はい、どーぞ」
『味はレモンなのね…⁉︎』
キャンディを一粒渡され、舐めていると
いきなり舌が電気が流れた様に痺れ、思わず目を閉じるクロウ
『…刺激が強すぎないかしら
って…貴方達、身長が縮んでるわ』
少し目に涙を浮かべながら目を開くと
双子と顔の位置が近くなった気がするクロウ
「わぁお、また傑作が出来たな」
「美人はイケメンになる、と…」
満足そうに笑う双子に、クロウは急いで手鏡を見る
『…なんて事なの』
クロウは自分の姿を確認し、頭を抱える
身長が伸びたのは自分が男性になったからだった
「ロヤリテートも犠牲者なんだ…」
顔を青くさせ幻滅しているロンらしき女性
その横で目を丸くさせて固まるハリー
見惚れているのか少し頬を赤らめるハーマイオニー
その3人が立ち止まり、状況を理解するクロウ
2個で1対になっており、男女で食べないと効果が無いのだ
ｸﾞｲｯ
『どこに連れて行くつもり？』
急に両腕を引かれ、怪訝な顔をするクロウ
「「愛しの彼の元へ」」
『…⁉︎嫌よ』
こんな姿見られたく無いわ、と抵抗するクロウ
嫌がる声を聞きつけ、人が集まって来る
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
「おい、クロウの声がしたんだが何やってるんだ」
凄く不機嫌そうなドラコが駆け込んで来た
続いてアンブリッジも現れる
「また、貴方達ですか！」
「「やべ、逃げろ」」
多分3時間くらいで元に戻るから！と言い残し、逃走する双子
『…ごめんなさい、ドラコ』
申し訳なさそうに眉を下げ、顔を合わせないクロウ
集まって来た生徒達はアンブリッジが来た事により散っていく
アンブリッジはと言うと
すごい形相で双子を追いかけて行ってしまった
「元に戻るんだろ、気にするな
それ位じゃ、嫌いになんてならない」
『ありがとう…』
君だから好きなんだ、と頭を撫でるドラコ
「身長変わらないな」
「クロノスそっくり！」
「男になっても顔が良いのね」
3人もやって来て一瞬でその場は賑やかになる
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
