11.孤独 ページ11
「本当に子供がいる…」
『フィデスが教えてくれたのよ』
クロウはルーナと共に暗黒の森へ来ていた
ﾎﾟｲｯ
「可愛いね」
『ふふっそうね』
セストラルは鳥肉が好きな為、鳥肉を投げやる
すると、子供のセストラルも美味しそうに食べている
ｷﾗｯ
『ルーナにもあげる
危険から守ってくれる御守りなんだって』
そう言い、クロウはルーナに
キラキラと輝くサンダーバードの羽根を手渡す
「良いの？ありがとう！」
『夏期休暇中にレクスがくれたのよ
私、ドラコ、ルーナにって』
嬉しそうに羽根を眺めるルーナを見て微笑むクロウ
ドラコにはもう渡したわ、とクロウは言う
ｻﾞｯ
ルーナとクロウ、フィデスが
セストラルと戯れていると誰かが来た―
「『こんにちは、ハリー』」
2人に挨拶され、少し戸惑うハリー
何故、変わり者と言われているルーナと一緒にいるのか、と
『ルーナは私の大切な妹なの』
従姉妹なのよ、とクロウは説明してくれる
「ここの生き物は…」
「セストラルって言うんだよ」
ルーナの言葉にハリーはシリウスを逃したあの夜を思い出す
『調べなかったのね？』
クロウを見るハリーに対し、片眉を上げて言う
「何故、みんなには見えないんだろう」
「死を見たことがある人にしか見えないもん」
ルーナがそう答えてくれるとハリーは驚く
「君達も周りで誰か死んだの？」
「母さん」
とってもすごい魔女だったんだよ、とルーナ
「実験するのが好きで
ある時、呪文で失敗したんだ。9歳の時」
「辛かったろうね」
「うん。でも、クロウがいる
パパも、クロノス、アリア、フィデスも」
そう言ってルーナはまた、セストラルを撫で始める
『私が6歳の時、ギリシャ旅行中だった私達家族を
違法取引されていたキメラが逃げ出して襲って来たの
おじい様は私を庇って目の前で亡くなったわ』
その子はお父様が取り押さえたけれど、とクロウは
ルーナとフィデスを眺めながら、隣に来たハリーに話す
『だから私は、目の前で大切な人が亡くなるのが怖いの』
そうならない様に強くならなきゃね、とハリーに微笑むクロウ
「アタシもクロウも、ハリーを信じてるよ」
「信じてくれるのは君らだけだ」
ルーナは振り返り、ハリーにそう伝える
ハリーは誹謗中傷により、孤独を感じていたのだ
親友の2人も信じられない位に
『そんな事ないわ、トム・リドルがそう思わせたいだけ
貴方1人なら強敵じゃないもの』
今のハリーにならルーナでも勝てるわ、と
クロウは冗談混じりで言う
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
