38.修復 夢主side ページ38
『んっ…』
クロウは目を覚め、体を起こし時計を見る
もう昼休みが半分程終わろうとしていた
そして、左手に暖かな重みを感じて視線を移す
『ドラコ…？』
あの時以来、本人に呼び掛けることが出来なかった名前を呼ぶ
「ｯ…クロウ！目が覚めたのか、良かった…」
ベッドに伏せていた顔を上げて
物凄く安心した、という表情を浮かべるドラコ
「クロウ、あの時、拒んでしまってすまなかった…
僕を応援してくれてた君に向ける顔がなくて…」
『ううん、私の方こそごめんなさい。』
2人はお互いにあの時について謝る
「その…許してくれるか？」
『勿論！お互い様だもの』
クロウがそう言い笑い掛けると、ドラコも笑顔になる
ｷﾞｭｯ
『私、倒れてしまって目が覚めた時
ドラコが側にいてくれて本当に安心したの…
ありがとう、ドラコ』
左手でドラコの手を握り返し、ふわりと笑うクロウ
「…僕は、クロウと話す機会が出来たと思ったら
君が倒れたって聞いて怖かった…
クロウともう、話せないんじゃないかって」
そう言うドラコの顔はとても悲しげだった
『ふふっ大丈夫よ、ドラコ。これからも沢山話せるわ
私もドラコと話せなくて寂しかったもの』
にこにこしながらそう伝えるクロウ
ｼｬｯ
「Miss.ロヤリテート！目が覚めたのですね」
マダム・ポンフリーがカーテンを勢いよく開けて入って来る
『えぇ、だいぶ良くなりました。
感謝します、マダム・ポンフリー』
「それは良かったです。
ほら、Mr.マルフォイ、午後の授業が始まりますよ
Miss.ロヤリテートは夕食時に戻りますから」
クロウの言葉を聞いて
ドラコに帰るよう促すマダム・ポンフリー
『ドラコ！また、夕食の時に』
「あぁ、待ってる」
そう言い、ドラコは医務室を出て行った―
「彼は朝早くに医務室に飛び込んできたんですよ
この子に連れられてね」
クロウの体調確認をしつつ、そう言うマダム・ポンフリー
この子とは、フィデスの事だろう
『でも、今は昼休みですよ？』
「午前の授業後すぐにまた来たんです
相当あなたが心配だったのでしょう」
彼以外にも沢山お見舞いが来てましたよ、と
側の机には沢山のお菓子や果物が置いてある
『彼、凄く優しい人なんです』
クロウはフィデスを撫でながら嬉しそうに微笑んだ―
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kurou(プロフ) - みのさん» コメントありがとうございます。私の認識として未婚女性や小さい女の子はMissで、既婚女性はMs認識だったのでそうさせて頂いております。読み難かったり、キャラ設定的に可笑しければご指摘下さい…御了承していただけたら嬉しいです🙇🏻♂️ (2022年1月8日 15時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
みの - Miss じゃなくて Ms ですよ (2022年1月8日 14時) (レス) @page3 id: 3fa2f8469e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2021年12月12日 19時
