６.初めての友達�� ページ6
「クロウ、私たちは少しお話があるから
ドラコにお家を案内してあげなさい」
『はい、お母様』
母にそう言われ、ドラコと共に応接間を出るクロウ
『んー…どこから案内しよう…あ！』
クロウは何かを閃いた様でドラコの手を引いて行く
「ちょっ、何するんだっ」
『ドラコにいいもの見せてあげる！』
にこにこと楽しそうに話すクロウに
文句を言っていたドラコも黙ってついて行く
ｽﾀｯ…
『ここよ』
クロウはある部屋の前で足を止め、中へと案内する
「わぁ…」
そこには黒い犬の様な魔法動物が2匹いて
2匹は小さな黒い塊を大切そうにしていた
『この子達はね“ヘルハウンド”っていう魔法動物で
お父様が怪我をしてたところを保護してた子達なの
それでこの子が』
そう言ってクロウが2匹の前へ行くと
大きなヘルハウンドはその場で伏せたのだ
そして、小さな黒い塊をクロウが抱き上げる
「子供なのか？」
『そう、フィデスって名前よ』
そう言い、クロウはフィデスをドラコへと手渡す
「暖かい…」
『怒ると体から炎を出すから体温が高いのよ』
可愛い、とフィデスを抱き締めるドラコに
意地悪気に伝えるクロウ
「えっ」
『大丈夫よ、あなたの事好きみたいだから』
驚きを見せるドラコにｸｽｯと笑うクロウ
「そっか」
安心したのか眉を下げ、笑うドラコ
『やっと笑ったわね、ドラコ』
「は？」
にこにこと笑うクロウにまた、眉を顰めてしまうドラコ
『だって、あなた
髪は光に反射してキラキラして綺麗だし
笑顔も素敵なのに、顰めっ面なんて勿体無いわ』
「なっ…‼︎」
恥ずかしげも無く素直にそう言うクロウの言葉に
思わず顔を赤らめるドラコ
ﾀﾞｯ
「もういい、母上のとこへ行く」
ドラコはフィデスをクロウに押し付けると部屋を出ていってしまう
『あ！ドラコ待って！
フィデス、またあとでね』
そう言い、フィデスを元の場所へ寝かせ、
2匹のヘルハウンドの頭を撫で、ドラコを追いかけるクロウ
ﾄﾞﾝｯ
『わっごめんなさい…ドラコ？』
廊下へ出ると立ち止まっていたドラコとぶつかってしまうクロウ
「…僕は君のその眼、綺麗だと思う」
後ろ姿で表情は見えないが、耳が赤くなっているのが分かる
ﾀｯﾀｯ
ｽｯ
『ありがとう！ドラコ、私たち良い友達になれると思うの』
褒めて貰い嬉しくなり、
クロウはドラコの前へ行き右手を差し出す
ｷﾞｭｯ
「あぁ、よろしく。クロウ」
ドラコは笑顔で手を握り返してくれた
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kurou(プロフ) - 飴雨さん» いえ、こちらこそありがとうございます🙇🏻♂️そのお言葉を励みにがんばります🙏 (2022年3月23日 10時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
飴雨(プロフ) - kurouさん» そうだったんですか！謎が解けてスッキリしました！😁この作品凄く好きなので更新楽しみにしてますね！👍 (2022年3月22日 21時) (レス) id: 0e72c87bbe (このIDを非表示/違反報告)
kurou(プロフ) - 飴雨さん» お褒めの御言葉光栄です🙏敬称についてなのですが、私の中で未婚女性や少女はMiss.〇〇認識でして、そうさせていただいていました。お気に召されなかった様でしたら申し訳ありません… (2022年3月21日 7時) (レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
飴雨(プロフ) - すごく文が分かりやすくて面白かったです！少し気になったんですけど女性の敬称は〔miss.〇〇〕ではなくMs.〇〇だと思います！😯 (2022年3月21日 0時) (レス) @page22 id: 0e72c87bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2021年12月4日 15時
