14 ページ15
・
監督の久遠道也に話を通し、
しばらく少女をここで預かることになったイナズマジャパン一向。
木野「寒かったでしょうね…熱もかなり高いわ。大丈夫かしら」
音無「でもどうして外に居たんでしょう？…こんな雪が降ってるのに」
冬花「…もしかしたらご両親も探しているかも」
木野「早く帰してあげたいけど…とりあえずは休まなきゃ。元気になってからご家族を探しましょ」
冬花「そうだね」
少女は熱があり、ひとまずマネージャーである
木野秋の部屋で休ませることになる。
その日数時間後目が覚めた少女は、
酷く脅えた様子で部屋の隅でうずくまった。
木野「大丈夫よ、みんないい人たちだから。…怖がらないで」
「………」
音無「お粥作ったの。お腹空いてるよね？美味しいですよ！」
「………」
冬花「体調は大丈夫？苦しくない？」
「………」
少女は誰とも口を聞かなかった。
差し出されたご飯も服も何も受け取らない…
ただ部屋の隅で怯えてばかりいた。
しかし、少女の心を開くものがただひとつあった。
それは＿＿＿サッカー。
次の日、イナズマジャパンはグラウンドにて練習を再開していた。
この様子を窓から見た少女は、サッカーに魅了されいつの間にか夢中になって見つめていた。
その日から少しずつ…少しずつ少女は心を開いていった。
最初は部屋から出て
食堂でみんなと顔を合わせることから、
円堂「お前、飯食わねーんだ？すげえ美味いから食ってみろって！ﾆｶｯ」
吹雪「無理はしなくていいよ。食べられるだけ食べてね」
「…………(ﾊﾟｸｯ…！…おいし……おいしい…！！」
吹雪「ふふっ」
「…すごく、おいしい……！」
風丸「やっと食べてくれたか！これからはちゃんとご飯食べるんだぞ。君の両親のとこに帰る時元気で居てくれなきゃ俺達も嫌だからな！」
「……」
鬼道「どうした…気分でも悪いか？」
少女は彼らには想像も出来ないものを抱えていた。
食事の手を止め、大粒の涙を流し始める少女の
その姿を見た風丸はそっと少女を抱きしめ
暖かく包み込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナギ(プロフ) - まだ8話までしか見てないのですが、7話の影山輝の『ひかる』の漢字が違いますよ。 (3月10日 23時) (
レス) @page8 id: e35ef3ea0a (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 猫まるさん» はい。更新お待ちしてます。 (2021年1月18日 21時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - 遊星さん» コメントありがとうございます！嬉しい限りです（泣）更新頑張らせていただきます！！！ (2021年1月18日 21時) (レス) id: 56e38d8f87 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年1月18日 14時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2020年12月13日 21時
