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試合開始早々
京介がボールを持って上がっていく。
でもプロトコルオメガの強引なプレーによって奪われる。
ボールを繋いで錦先輩が放った武神連斬も相手のゴールキーパーによっていとも簡単に止められてしまう。
貴「(意外と強いかも)」
雷門が今まで試合してきた奴らの中で格段に強い…
この時私は分かってしまった…
この試合で私たちが勝つことは無い、と。
ベータ「来い！！虚空の女神アテナ！！」
ベータ「アームド！！」
貴「！？何あれ！」
ベータの出現させた化身は、ベータの身体に纏っていく。
初めて見た光景に私は息を飲んだ。
化身の出現のその先があったなんて…
って！そんなことに興奮してる場合じゃないんだって！
化身を纏ったベータのシュートは私たちのゴールに突き刺さる。
あれが…化身アームドって言うらしい。
化身を纏うことで自身の能力をあげることが出来るってかんじらしい。
貴「やってみる価値はありそうだけど…」
私は考えていた。
この試合何をすべきなのか…
得点はすでに0-9
この実力差で私たちに勝機はない。
なら、何をすべきなのか？
わたしにできること…
この試合に負けたらプロトコルオメガは私をどこかへ連れていく気らしいし…
そんなくだらんことを考えているうちに得点は0-10
前半が終了した。
狩屋「おいおい、Aってば全然動かないじゃん」
貴「あー、うん」
狩屋「どうかしたの？」
貴「んーいーや」
狩屋「てか、化身アームドとかレベチすぎだっての」
貴「あ！いーこと思いついた！天馬ー！」
松風「なに？A」
貴「化身アームド、私やってみる！」
西園「えぇ！？Aが！？」
貴「うん！フェイがさっき、天馬が前に化身アームド出来たのはなんだっけ？なんとかワールドってのがいっぱいあって！そのいっぱいの天馬が共鳴したからアームド出来たって言ってたじゃない？
化身ってさ…気持ちの高ぶりとか、起伏とか色々関係して出現するでしょ？
私思うんだ！化身同士も共鳴することが出来るって！
なーんの確証もないけど、ちょっと試してみたいの！」
本当になんの確証も根拠もない話だけど
なんか、私できちゃう気がするんだよね！
だって私…元最強シードだし
化身初めて出したのって、私だし。
貴「ほら、私って天才だから」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月21日 3時
