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貴方side
ﾊﾟﾘｨﾝｯ＿ﾊﾟﾘｨﾝｯ＿ﾊﾟﾘｨﾝｯ＿ﾊﾟﾘｨﾝｯ＿！
私が通り過ぎた道の街灯の電球がつぎつぎと消えていく
心拍数が上がってきて
呼吸が乱れる。
何か熱いものが込み上げてきて、今にも吐きそう…
私は人がいないところを求めて走った。
苦しいけど、はやくどこかへ行かなきゃ、出会ってしまった人たちを傷つけるかもしれないから
私はこの力をまだコントロール出来ないから…
貴「ここなら多分誰も来ないよね…」
私がたどり着いた場所は
取り壊される予定の、雷門中サッカー棟
何かあってもここは立ち入り禁止だし、今は取り壊し予定だから壊しちゃったってなんとかなるでしょ
それに、前に修也兄が連れていってくれたエイリア学園は遠いし。走っては無理！！
それが飛べるならべつだけどね？
ん？…ちょっと待てよ？
私、もしかしたら飛べたりしないかな？！
ﾌﾞｫﾝｯ＿！
拳を上にあげて、イメージしてみるけど
風が舞い上がって天井を凹ませてしまった…
貴「…私、動いたらこのサッカー棟壊せるんじゃね？」
飛べるわけないかぁ、と1人呟いて私はその場に座りこんだ
しばらくはここで…この力と向き合う
力をうまくコントロール出来ればきっと！
貴「みんな守れる」
でも、どうやって…？
とりあえず…このサッカー棟を壊さない程度に…
天馬達はもう帰ってきてるかな？
大介おじいちゃんと会えたのかな？
貴「このままじゃ会えないよねぇ…」
覇者の聖典…何が書いてあるんだろ？
最強のサッカー選手ってどんなやつらだろ？
最強なんて、私だけでいいのにね？
貴「とにかくやるしかない、よね！」
そうして、私の秘密の特訓は始まった。
守兄、待ってて…
私、絶対にこの力を自分のものにするよ。
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月21日 3時
