オッパ ページ50
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｢オッパ！｣
オッパ｢玲奈〜｣
｢会いたかった｣
オッパ｢俺もだよ〜｣
｢これコーヒーと手土産。奥さんとスビンちゃんに｣
オッパ｢ありがとうな。んで、急に会いたいとかなんかあったのか？｣
｢ディノちと家族の話をしてね。オッパが私の保護者なんでしょ？だからお母さんとかお父さんとか姉兄のはなしとか知ってるのかな？って。会いたいって思ってるのは間違いないからね｣
オッパ｢それはわかっている笑。そうだな何から話そうか｣
｢オッパと私の家族のつながりから聞きたい｣
オッパ｢俺とお前のお母さんは親戚なんだよ。子供の頃から韓国と日本を行き来するくらい仲良くて、まぁ俺は知っての通り日本語が上達しなかった笑。だからお前のお母さんが韓国語を覚えて話したり連絡したり、手紙も書いてたな｣
｢オッパは私の叔父さんにあたるってこと？｣
オッパ｢まぁそんな感じかな。そんで玲奈が小学校中学年の頃にお母さんから玲奈を引き取って欲しいって言われたんだよ。でもさすがに俺も仕事あるし子供を育てるなんて責任が重すぎるって言って答えを先延ばしにしてたんだよね。それから3.4年経った時にまた言われて。それが2012年だったかな？SEVENTEEN TVが始まるっていう時に玲奈をお願いって言われてね。それだったら玲奈をこの企画に参加させたら俺はお前のことを見ていられるしと思って歌っている動画を取ってもらって勝手にオーディションに参加させたんだよ。そしたら物の見事に受かったから玲奈には絶対に才能があると確信したんだよ｣
｢それで韓国に来て右も左もわからずレッスンとかに参加してたんだ....｣
オッパ｢引き取るからには俺の自由にさせろって言う条件でな笑。だから家族と連絡はそれっきり取ってないんだよ。日本に帰りたいなんて言うんじゃないかってちょっと怖かったからな。まぁざっとそんな感じ｣
｢そうなんだ｣
オッパ｢意外とすんなり受け入れた？｣
｢受け入れたというかなんと言うか...でも私を引き取ってくれた人がオッパで良かったって思う｣
オッパ｢お前は俺の娘だからな｣
｢奥さんに申し訳ないよ｣
オッパ｢嫁は知ってる。この話は｣
｢え？夏に会った時も知ってたの？｣
オッパ｢うん。知ってる。なんなら付き合ってけっこんするって言うくらいのタイミングで｣
｢思ったより早い段階で知られてたんだ...｣
オッパ｢そう笑。じゃせっかくだしなんか食べに行くか｣
｢うん！｣
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作者名：恋奈 | 作成日時：2021年8月28日 11時
