十五話 ページ16
××
『じゃあ、また後で連絡するね』
渉「ええ！思う存分に楽しんできてください…♪」
『うん！今度は渉も一緒に行こうねぇ』
渉「Amazing！それはとても光栄ですね！
是非ご一緒させて下さい♪」
ありがとう、と控えめに微笑んだAは珍しくご機嫌な斑さんと共に搭乗口へと向かって行った。出来ることならずっとお傍に居たかったのですが、私はこちらでやらなければならないことが出来てしまったので……。
また近い内にお会いできるといいですね、なんて思いながら私はポケットにしまっていたスマホを取り出す。
幼馴染であり、唯一無二の心友よ、どうか貴方の未来が何よりも明るく、貴方にとって優しいものでありますように……、
なんて祈っても叶えてくださる神様などいませんが、それでも願わずにはいられません。
もはや貴方は壊れかけの人形のようですが、それでも貴方には昔のような無邪気な笑顔でいて欲しいのです。誰よりも幸せになって欲しいのです。
………なんて、流石に我儘過ぎるでしょうか？
なんて考えながらも私は今回の報告をすべく英智に電話をかけるが応答なし。まだ寝ているのでしょうか？お寝坊さんですねぇ
渉「仕方ありません。一度ESに赴きましょうか」
Aが居なくなった、なんて騒ぎを起こされても困りますからね。次いでに"例の件"も解決してしまいましょうか。
いくら彼女の血の繋がった家族だとしても、彼女を幾度も利用して己の地位を築こうとするならば私たちは容赦しません。
今まではAに止められてましたが、その彼女も今や国外ですから………。
フフフ、日々樹渉はとどまるところを知りません！
・
・
渉「おはようございます！あなたの日々樹渉です！」
零「無理じゃよ日々樹くん。
そやつは先程寝たばかりじゃからのう」
渉「おやおや、そうなのですか？」
私が英智を起こそうとすると珍しく早起きな零がそう言い放った。珍しいですね、なんて驚いていると零の紅い瞳越しに自分と目が合う。
これはこれは、一波乱起こりそうですねぇ。
零「……………欺きおったな、お主」
渉「おやおや、勘のいい人は嫌いじゃないですよ」
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みるくてぃー(プロフ) - 鳳凰さん» 素敵なコメントありがとうございます！とても励みになります！！不定期更新ですが気長に待って頂けると嬉しいです♪ (8月22日 11時) (
レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
鳳凰 - 二十四話で推し達がいるの嬉しすぎる！！お話もとても面白いので更新楽しみにしてます！頑張ってください🌸 (8月21日 15時) (レス) @page25 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2023年2月12日 22時
