Stand by me 【Arashi・Masaki・Aiba】

１０．いただきます ページ10

「おっはよー」



楽屋に入るともうみんな揃ってて、
口々に挨拶を返してくれた。
今日は寝坊してないですよ？
前の仕事がちょっと押しちゃっただけ。



「ねぇねぇ、まだ時間あるよね？
ちょっとこれみんなで食べようよ」



バッグから箱を取り出してテーブルに置くと、
あっちで寝転がってたリーダーまで寄ってきた。



「へぇ、撮影の差し入れ？
中身なに？ クッキー？」

「ううん、フルーツケーキ。もらったの」



翔ちゃんに答えて箱を開けるとリーダーが呟いた。



「半分ない」

「ごめん、こっちは俺が食べちゃった」

「お前食いかけ持ってくんなやー」

「違っ、よく見てよ真空パックだし未開封でしょって！」



呆れ顔のニノに反論してたら、
横から松潤が箱をしげしげ見て言った。



「これさぁ、すげー人気店のやつじゃねぇ？」

「えっそうなの？」



言われて俺も箱を見たけど、
店名を読んでも全然分かんない。



「確か日本初上陸みたいな店だったと思うよ」

「すげぇな」

「え、智くん。すごいのは店が？」

「いや、松潤が」

「俺かよ！」

「まぁ確かにすごいよね。
つうか早く食お食お！」

「翔ちゃんどんだけ嬉しそうなのよ。
じゃ、Ｊ。さくっとお願いしますよ」

「いいけど何で切るのいつも俺なわけ」



部屋の隅からニノが果物ナイフを持ってきて、
松潤がぶつぶつ言いつつきれいに切り分ける。



「いっただきまーす」



みんなで言って一気にケーキを頬張った。



「うっめー！」



全員、しばし無言。
あーやっぱ超うまい。



「…ニノ、もいっこちょうだい」

「おじさんまだ半分持ってんでしょうが。
全部食ってから言えっての」

「ニノ、もいっこちょうだい」

「翔ちゃんどんだけ腹減ってんのよ？」



ニノが笑いながらもうひと切れ翔ちゃんに渡して言った。



「で？ 相葉さんこれ、彼女にもらったんすか？」

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あずきいろ

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