Stand by me 【Arashi・Masaki・Aiba】

３．さりげない優しさ ページ3

メンバーは昔からずっと一緒だから、
きっと俺のこういうとこにも気づいてる。
取り立てて元気づけようとかしてくれないし、
俺もその方がいいんだけどね。



でも…



「相葉ちゃん」



ほら、リーダーが呼んでる。



「んー、なにー？」

「今日メシ行かね？」



リーダーは俺がこういう時、
絶対メシに誘ってくれる。



「うーん…ごめん、今日はやめとく」



歯切れ悪く断ったのに、
リーダーはいつも「全部分かってるよ」って顔でふわっと笑って、



「いいよ。じゃあまた今度ね」



必ずそう言ってくれる。
この一言ですげー安心して、
あーまたここに戻ってこようって思えんだよね。



「あれ大野さんフラれたの？
じゃあ俺とメシ、」

「ん？ あーうん。
まぁほらそりゃ、な…。じゃ、お先ー」



むにゃむにゃ言いながらあっさりとニノを振り切って、
リーダーはいつもみたいに飄々と楽屋を出てった。



「んだよまた逃げられた…ちょっと、お前ねぇ」

「何だよ」

「…何でもねぇよ。
もーマジでさっさとあの人と銀座リベンジしろっての。じゃあね」



ぷりぷりしながらニノも楽屋を出ていく。
いつもは俺のこと「アイバカ」とか言うくせにさ。
俺がこういう時は絶対そういうこと言わないんだよね。



「ほら、早く着替えろよ。風邪ひくだろ。
…よっしゃ、じゃあ翔さん行こうぜー」

「おう。あ、雅紀これやるわ」



松潤が俺の頭をこつんと叩いて、
翔ちゃんはにこっと笑って俺にキャラメルをひと箱くれて、
２人揃って「じゃーなー」って言いながら次の仕事に向かって行った。



「…なんで、キャラメル？」



もー、子どもじゃないんですけど！
そう思いながらも、
やっぱりみんなのさりげない気遣いが嬉しかった。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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