┃ ページ22
・
・
・
『善法寺先輩、実はかくかくしかじかで、後はお願いしたいんですが……』
伊作｢もちろんいいよ、いっておいで｣
『乱太郎がまだ来てないので四人になってしまいますが大丈夫ですか？』
伊作｢大丈夫、乱太郎もきっと忘れてるだけだろうかそのうち来るよ。頑張っておいで｣
『ありがとうございます。……みんなも後は頼むね』
｢｢｢任せてください！｣｣｣
頼りになる後輩たちと伊作にあとを任せ、医務室をあとにした。
⋮
『それで、何を手伝えばいいんですか？』
タカ丸｢Aちゃんにはケーキ作りをお願いしたいんだぁ｣
ケーキ…………上にデカく"浜"と書かれていたあのケーキか。確か周りが城の石垣みたいになっていたやつ。あれ凄いよなぁ、籠城好きの彼にはもってこいのケーキ。
タカ丸｢くの一教室の子たちにもお願いしたんだ。きっともう……｣
『ほんとだ』
｢A先輩！｣
｢こんにちはー！｣
『こんにちは、くの一教室の良い子たち』
食堂の入口をくぐるとくのたま一同と四年生が揃っていた。くのたま達は皆割烹着を着て準備万端といった様子。似合うなあ、フリル付きのエプロンとかも絶対似合う。後輩可愛い。
『喜八郎たちも来てたんだ』
綾部｢タカ丸さんに呼ばれてね｣
滝夜叉丸｢遅いぞA｣
三木ヱ門｢仲間が増えるんだぞ｣
『はいはい』
通常運転の二人を適当にあしらっていると突然背後に気配を感じた。手伝いに他の学年も何人か呼んだのかな────
｢俺ら学級委員長委員会もいるぞ｣
『ギャーッ！！』
突然肩に腕が回ってきて耳元で声がした。思わず叫んだ私は絶対に悪くない。……突然大声出してごめんなさいみんなこっちを見ないで恥ずかしい。
声で分かってはいたが勢いをつけて振り向くとそこにはイタズラ成功、と言いたげな顔の鉢屋三郎。もうコイツが驚かすの大好きマンなの知ってるから怒らない…………と言いたいところだけど心臓バクバク言ってるし反射で叫んでしまう。
『ッちや先輩！！急に近づかないでって何回言ったら分かるんですか！！！』
目の前にいた喜八郎の後ろにすかさず逃げ込んだ。しかし当の喜八郎は巻き込まれたくないようでスっと横にずれてしまった。ジーザス。
三郎｢すまんすまん｣
『気持ちのこもってない謝罪はいりません』
三郎｢相変わらず冷たいな、お前｣
キッと睨みあげるも効果はなく、いつも通り私の首が痛くなるだけだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 632人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タンシオ - 初コメ失礼します！！最後の七松くんのラッキースケベが羨ましいな、、、なんて思ったり笑怒涛の展開で見ていてとても楽しいです！！また次の更新を楽しみにしてます！！碧さんもどうかご自愛してくださいませ。 (2022年2月12日 11時) (
レス) @page47 id: 85b974bf49 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - トントンと話が進んでいくので、集中して一気に読んでしまいました。夢主ちゃんが思っていることに共感したり、ナイスツッコミ！と思ったり……。この作品に出会えて良かったです。作者さんのペースで全然構わないので、体調に気をつけて更新頑張って下さい！ (2022年1月18日 17時) (レス) @page34 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 面白くて、一気に読んじゃいました。保険委員の絡みが好きです。 色々大変なんでしょうが気がお向きになりましたら、更新の方…お考えになってみてください… (2021年12月16日 19時) (レス) @page34 id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の3.5年生 - 面白くて一気読みしました…4年生の絡みが特に好きで浜くんも出てきてくれて本当に嬉しかったです…このご時世ですしお仕事もプライベートも何かと大変ではあると思います。どうかお身体に気をつけて…気が向いたらこちらの方もまた考えてみて下さい… (2021年6月24日 2時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
明花(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございますお疲れ様です…！！本当にこの小説が大好きなので嬉しいです！！！！ですがご無理せず、蒼葉碧さんのペースで書いてくださいね…(;_;)この小説の完結までずっと見守らせていただきますので……！！！いつもお仕事お疲れ様です(T . T) (2021年4月12日 14時) (レス) id: 8eeae89b18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年9月1日 8時
