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竹谷｢その"女子の秘技"ってやつ、気になるな｣
文次郎｢……確かに。利吉さんが仰るくらいだからな｣
『ハハハ、そんな大層なもんじゃありませんって』
さっきまで二人で話していたんだろうに私がお邪魔した途端これだよ。生憎まだ私服だから｢どこか出かけてたのか？｣なんて聞かれたら実習の事を答えるしかなく。彼ら相手に嘘をついたところで文次郎に睨まれて終わる気がするし。モブのことはいいからお話続けてくれよ……
文次郎｢今後のくの一対策になるかもしれん。実践してみろ｣
『イヤイヤイヤイヤ！』
どーせ、忍者の三禁ダメ絶対！な お前のことだから色仕掛けされても雰囲気ぶち壊すんだろ？モブ知ってる。そもそもあれは恐らく全く知らない人だと思ってたから成功？しただけで、利吉さんだと知ってたら上手くいかなかったと思う。
『あの、ほら、使うってわかっててやってもあんまり効果ないじゃないですか……？』
竹谷｢そう言われると……？｣
文次郎｢うーむ……｣
『ね！』
文次郎｢あ、｣
竹谷｢どうしたんです？｣
文次郎｢安藤先生に用があるのを忘れていた。すまんこの話は終わりにしよう｣
『では私もこれで失礼しますね』
なんでこのタイミングで思い出したのかは知らないけどラッキー。やっぱりモブは不運ではないのか……！
竹谷｢じゃあ俺も……あっ！潮江先輩！予算の話がまだ！｣
潮江｢悪いが後にしてくれ｣
竹谷｢そんなぁ！｣
なるほど、予算の話をしていたのか。委員長代理も大変だなぁ。
さて、着物のままいる訳にもいかないしさっさと自室に戻って着替えなきゃ。
廊下の角を曲がると、向こうから歩いてくる団蔵と左吉の姿が見えた。手には何やら紙の束を抱えている。
団蔵｢あ、A先輩こんにちは！｣
左吉｢こんにちは｣
『こんにちは、団蔵、左吉』
左吉｢私服に着替えて、どこか出かけられていたんですか？｣
『うん、ちょっと実習にね』
団蔵｢お疲れ様です！｣
『ありがとう。今から委員会？』
左吉｢はい。計算し直すものが出てきたそうで｣
『そっか。あ、潮江先輩が安藤先生に用とかで席を外しているけどきっとすぐ戻ってくると思うよ』
団蔵｢わかりました！……あ、先輩、その簪｣
『これ？』
団蔵｢はい！｣
左吉｢素敵な簪ですね｣
『へへ、ありがとう。大事なお守りなの』
──ちりん
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蒼葉碧(プロフ) - 春さん» わざわざpixivからお越しくださりありがとうございます！ストーリーはこちらの方が少し進んでいますので少しでも頂けたら幸いです……！ (2020年9月10日 22時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
春 - モブと色を見てpixivから飛んできました！まさか占ツクでUPされていたとは…即お気に入りさせていただきます！ (2020年9月10日 21時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年8月18日 18時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 主人公の性格がドストライクです。更新楽しみにしています。久々知兵助君と利吉さん格好いい！！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: ad1a18fb4b (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 凛@昆布教さん» ありがとうございます〜！新たな沼のきっかけになれたなら嬉しいです(^ω^) (2020年8月10日 22時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年7月18日 15時
