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花畑にいた一平、開けた野原にいた竹谷を回ってから虎若と孫次郎と三治郎のいる岩の多い場所へと来た。三人はまとまってじっ、と地面を見つめている。
『みんな、何してるの？』
三治郎｢A先輩！｣
虎若｢アリを見てました！｣
『アリ』
三人の足元には長いアリの行列があった。
孫次郎｢アリは大丈夫なんですか？｣
『アリは怖くないよ。……山とかだと咬むアリもいるって聞くからそういうのはちょっと嫌だけど』
孫次郎｢確かに、咬まれるのは嫌だなぁ｣
『三人でずっとこの行列を見てたの？』
虎若｢はい、なんだか飽きなくて｣
『確かに。これは飽きないかも』
一匹一匹が不規則な動きをするので確かに見ていて飽きない。列をなしてせっせと進むアリをただ眺めていた、刹那、
──ィギャアアアアア！！！！！
『っ今の、』
三治郎｢伊賀崎先輩じゃ……！｣
『行こう』
｢はいっ！｣
三人を連れて声の聞こえた方へ走る。道中先程会った一平と竹谷と合流。着いた場所には──
孫兵｢離せ、離せえ！！｣
竹谷｢孫兵！｣
孫兵｢竹谷せんぱぁい……助けてぇ……！｣
カエル……基、カエルの着ぐるみを着た花房牧之介に抱きつかれている孫兵の姿。最早抱き上げられて宙に浮いてしまっている。
牧之介｢ゲコ！私は花房牧之介ではない、花房ヒキガエルです！見ての通り、私はこの少年に捕まってしまいましたゲコ！｣
孫兵｢痛い！痛い！｣
孫次郎｢もう末永く生物委員会のみなさんに面倒見てもらうしかありませんゲコ……！｣
わざとらしい演技に真顔になるしかない私。隣を見れば｢何コイツ｣と言いたげな顔の竹谷。
一平｢どうみても伊賀崎先輩の方が捕まっているようにしか見えない｣
『竹谷先輩、このカエル焼きません？食べませんけど』
竹谷｢そうだなぁ｣
牧之介｢待って！焼かないで！｣
ちょっとめんどくさくなってきた適当なことを口走ったのは許して欲しい。モブちょっとめんどくさい人間苦手なんだ。同級生にもいるからそっちだけで十分。
しかしまあ煮るにしろ焼くにしろ孫兵を救出してからでなければならない。一体どうしたものか……あれ、そういえばジュンコは何処に……
牧之介｢さあ、私を忍術学園へ連れていくのです！そして食堂のおばちゃんの美味しい料理を──｣
──シャアアアッ！！！！！
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蒼葉碧(プロフ) - 春さん» わざわざpixivからお越しくださりありがとうございます！ストーリーはこちらの方が少し進んでいますので少しでも頂けたら幸いです……！ (2020年9月10日 22時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
春 - モブと色を見てpixivから飛んできました！まさか占ツクでUPされていたとは…即お気に入りさせていただきます！ (2020年9月10日 21時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年8月18日 18時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 主人公の性格がドストライクです。更新楽しみにしています。久々知兵助君と利吉さん格好いい！！ (2020年8月16日 22時) (レス) id: ad1a18fb4b (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 凛@昆布教さん» ありがとうございます〜！新たな沼のきっかけになれたなら嬉しいです(^ω^) (2020年8月10日 22時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年7月18日 15時
