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──これはこっちに
──これは？
──これどうしたらいいですか？
──これはこうして……
学園総出で来たもんだから手潟さんしか居なかった園田村もあっという間に賑やかになった。
綾部がシナ先生から預かったという手紙には｢そっちに残って手伝ってあげて｣との旨が綴られていたので、私は救護班メンバーとしてもうしばらく園田村へ滞在することになった。
学園に残っていた面々が到着して二時間もすれば
伊作｢乱太郎と伏木蔵はそのまま包帯の仕分けを続けて。数馬と左近は薬草を頼む｣
乱太郎｢はいっ！｣
数馬｢わかりました｣
『乱太郎、足は大丈夫？』
乱太郎｢はい、伊作先輩が応急処置してくださったおかげで全然痛みません！｣
『そう、よかった』
伊作｢Aちゃん、ちょっと来てくれるかい？｣
『はーい！』
きり丸が目を小銭にして走り回ってくれたおかげだろう、湿布薬を多めに用意しておいてよかった。
⋮
｢……先鋒の鉄砲隊、後詰の長柄。砲兵隊まで連れてきた。連中、城でも攻める気か｣
単眼鏡を覗く照星さんがとてもいい声で呟いた。
後ろの方から裸眼で見ている私にも遠くの方に黒い塊が見えるくらいの兵がいる。小さな村相手に大人気ない気もするけど戦のある時代だし、そうも言ってられないのかもしれない。
照星｢砲撃開始は明朝になるようだ｣
乱太郎｢……みんな怪我しなきゃいいけど｣
乱太郎がかろうじて聞き取れるほどの小さな声でそう零した。本当にそうだといいんだけど一番最初の怪我人が身内なんだよなぁ……自滅だけど。
夜。
私は伊作、乱太郎、伏木蔵と四人で薬草の整理中。
さあ、運命の時間だ。
三人は英語通りの場所に、私は伏木蔵の隣に座っている。恐らく
伊作｢これは園田村特産の痛み止めだ。量を誤ると毒になる。これは僕の許可なく使わないこと｣
伏木蔵｢わかりました｣
『先輩』
伊作｢ん？……ああ、｣
乱太郎が柱に寄りかかりながら船をこいでいた。夜通し走って起きてからは準備を頑張ってくれたんだ、無理もない。
伊作｢乱太郎。左近と数馬を起こして交代してもらってくれ｣
乱太郎｢んん……はい……｣
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蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» 労りのお言葉感謝です……！ありがとうございます！^ ^ (2020年7月18日 23時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon(プロフ) - お仕事お疲れ様でした！体を壊さないように気を付けてくださいねっ！！作者様のペースでいいので………！！ついに続編ですかっ！！！楽しみですッ！！！頑張って下さい！！ (2020年7月18日 15時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
空桜(プロフ) - 25歳コンビいいですよねッ！！！というか兵庫水軍全員かっこよすぎて私も同じ反応する自信あります() 綾部との絡みも大好きです (2020年6月15日 12時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - すごくおもしろかったです！これからもがんばってください！ (2020年6月14日 14時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめろ(プロフ) - つ、ついに兵庫水軍さんが出るのですね…！！最近めちゃめちゃ兵庫水軍さんにハマっていたので楽しみです(*^^*)これからも応援しています！！ (2020年6月13日 23時) (レス) id: a45803aec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年5月28日 23時
