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また足並みを揃えて去る五年生。勘右衛門は振り返ってずっとこちらへ手を振っているので振り返す。
三郎がずっと頭を摩っていたから持っていた包帯を投げつけてやった。生憎薬は持ってないのでこれで我慢して欲しい。それをキャッチした三郎は一瞬包帯を見つめ、懐へとしまっていた。
｢A先輩！｣
『ん？』
また違う方向へ振り返ると普段は鮮やかな青の制服を着ている二年生が四人、私服に着替えて立っていた。
『左近。それと……初めまして、みんな』
｢｢｢初めまして/は、はじめまして……/初めましてなんだなぁ｣｣｣
三郎次、久作、四郎兵衛はこちらから見かけたことはあっても実質初対面だ。各々照れくさそうに、ちょっと恥ずかしそうに、そして嬉しそうに。人数が少なくてもなかなかに個性的な面子だと思う。
『みんなも一緒に帰るの？』
左近｢そうです！｣
『そっか。気をつけてね』
｢｢｢｢ありがとうございます！｣｣｣｣
元気があってよろしい。
そこから四年生、一年生たちとも挨拶。いつも賑やかな学園はあっという間に静まり返った。みんなと喋ってるうちに私一人だけになってしまったようだ。
『……帰るか』
｢一人で帰んのか？｣
『ア"ーーーッ！！！』
背後から頭を鷲掴みにされたら誰だって驚くし叫ぶでしょ？そもそも誰一人いないと思ってたのに……気配消してやがったな。やべえよこのゴリ…………小平太。
小平太｢そんなに驚くことないじゃないか、ナハハ！｣
『うう……だれがだずげで…………』
せっかく帰るためにおめかししたのに台無しだよ。誰か
｢おい小平太、女の子の頭を鷲掴みにしちゃダメじゃないか｣
そう現れたのは救世主……ではなく我らが委員長、
『せんぱぁい……』
伊作｢やあAちゃん。無事かい？｣
みんな大好き善法寺伊作だ。
『無事といえば無事ですけどそうじゃないと言えばそうじゃないというか……』
｢なんだそのまどろっこしい言い方は。はっきり言わんか｣
『ギャーーーッ！』
｢ぎゃーだとよ文次郎。へへ、お前嫌われてんじゃねえのか｣
｢あんだと！｣
｢……少しは静かに出来ないのか｣
伊作に続いて現れた文次郎、留三郎、長次。ごめん別に嫌ってるとか顔に驚いたとかそういうんじゃないんです……
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
