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『……はち？』
滝夜叉丸｢いや！なんでもない！｣
三木ヱ門｢そうそう！Aは気にしなくていいぞ！｣
『ふーん』
なんて誤魔化しの常套句を言い捨て、何やら3人でコソコソし始めた。聞こえはしないけど内容はだいたい予想が着く。昨日寝る前に雷蔵が言っていたことを思い出す。
──実は三郎は、委員会の用事じゃなくて四年生を鍛えに行ってたんだ
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『……喜八郎たちを？』
雷蔵｢そうそう｣
『それは……またなぜです？』
雷蔵｢僕も本当のことは知らないけど……団体行動をする中で仲間一人、君に気を配れないでどうする、ってことを教えに行ったんじゃないかな｣
『わざわざ雨の中ですか？……でもさっき先輩濡れてませんでしたけど』
雷蔵｢風呂でも入って着替えたんじゃないかな。髪はどうせ地毛じゃないから別のを使えばいいだけだしね。そしてたまたま勘右衛門に会って一緒に来たんだと思う｣
『あぁ、なるほど……』
雷蔵｢まぁだからどうってことは無いんだけど、一応伝えておこうと思って｣
『わざわざありがとうございます』
雷蔵｢いいえ。じゃあおやすみ｣
『おやすみなさい』
⋮
とかなんとか。何をされたのかは知らないけど先輩、それも三郎にしごかれたとあれば睡眠をとっててもこれだけ疲弊していてもおかしくはないだろう。
ただ体育委員会でそれなりに体力があるはずの滝夜叉丸でもこんなにボロボロなのに綾部が何ともない顔をしているのは意外だった。それぞれしごかれ方が違かったのだろうか。
『……というか授業は？』
綾部｢今日は午後からだって｣
『そっか。じゃあ私先輩たちのところ行くから、またね』
綾部｢うん、また｣
『……お大事に〜』
｢｢ああ……｣｣
タカ丸｢ありがとう〜……｣
戸を閉め歩き出すもすぐ立ち止まる。さて、次はどこに行こうか。伊作が優先かなとも思ったけど昨夜実習だと聞いたから今頃寝ているだろう。じゃあ午後に訪ねるとして……五年生か。
自分から避けていた忍たま達を自分から訪ねるなんて変な感じがする。最初に比べれば耐性はついてきた気もするけどまだまだしんどい。五年の教室や長屋を知らなければ行かなくて済んだのに……入学してすぐ鉢合わせしないようにと徹底的に調べた自分が憎い。
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
