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──実は三郎、委員会があったっていうのは嘘なんだ
雷蔵の口から放たれた言葉を反芻する。
え、それってあれですか、私のことを見るのが嫌だから言い訳して逃げたとかそういう……？
…………いや、別にいいんですよ、干渉されないのはモブにとってはありがたいことなんです。でもさぁ、例え思ってた印象と違くてやたらイタズラをしかけてくる奴だとしても推しにそう思われてるって……ちょっと、ねぇ。
『へ、へぇ…………』
雷蔵｢あ、勘違いさせたらごめんね。別にAちゃんの事が嫌いだからとかそういうのじゃないんだ。三郎には他に目的があって｣
『あー……なるほど？』
雷蔵の言葉にそっと胸を撫で下ろしたとりあえず嫌わてもなくてよかった。好かれてることもないだろうけど、モブなのだからそれでいい。
雷蔵｢実は三郎は……──｣
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翌日、私が起きたのは昼過ぎの事だった。腕のいい伊作が調合してくれた薬のおかげか、ぐっすり寝たら熱も下がってとてもスッキリした。
本日の委員会当番は左近と乱太郎、伏木蔵の3人。休憩時間だからと態々私の様子を見に来てくれたタイミングで起きたもんだから熱烈なハグを貰った。後輩可愛い。
体調は万全、本日の授業はシナ先生が免除して下さったので、迷惑をかけた人達にお礼を言って回ることにした。
まず探しに行ったのは四年生。……どちらかといえば迷惑をかけられた方だけども一応。教室にも校庭にも食堂にも居なかった彼らは何故か綾部と滝夜叉丸の部屋に集まっていた。そんな部屋の中に入るのは流石にはばかられたので入口に立つ。
『なんだ、こんな所にいたの』
｢おやまぁ、Aだ。もう体調はいいの？｣
『うんおかげさまで。迷惑かけてごめんね』
｢ううん、僕たちが悪いようなものだしね｣
『……それは否定しない。ところで、みんな見事にみんな死んでるけど』
私と会話しているのは綾部だけ。他の四年といえばその後ろで重なるように倒れ込んでいた。三者三様に美意識は高く、髪も服も綺麗だけど雰囲気がボロボロだ。
綾部｢ああこれ。みんなだらしないよねぇ、昨日はち｣
｢｢喜八郎ストップ！！｣｣
綾部｢むぐっ｣
先程まで死体のようにぐったりしていたはずの滝夜叉丸と三木ヱ門が勢いよく起き上がって綾部の口を塞いだ。驚きや何よりも、昔に何度も経験したセミファイナルを思い出して鳥肌が立った。
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
