�◆敘Δ燭沺曠皀屬亙刃造棒犬�たいだけなのです

┃ ページ38

・
・
・



小平太｢留三郎は留子さん、文次郎が文子さん。では私は……小平太子、いやでもタコみたいだから小平子かな？｣

文次郎｢そんなもん！！！｣

留三郎｢どっちでもいいだろ！！！｣

｢あら、名前は大事よォ〜｣

｢｢｢ん？｣｣｣



どこからともなく聞こえてきた聞き覚えのある女性？の声。武闘派トリオの後ろには……



｢うふ〜ん｣

『ｳｯﾜ……』

乱きりしん｢｢｢ヒィ〜！｣｣｣

武闘派トリオ｢｢｢うわぁ……｣｣｣



そこにはいつもの着物を着て何故かセクシーな決めポーズをした山田先生……基、山田伝子さんがいた。何気この世界にやってきてから初の生伝子さん。ものそい気持ち悪い。



土井｢山田先生！？｣

山田｢む……フンッ｣

土井｢ああ……すいません伝子さん｣



ずっと隣にいたはずの土井先生がいつの間にか伝子さんの元へ。なんとなく展開的に私も出ていくことになりそうな気がするけどそれまではこの草陰でコソコソしてよう。



山田｢学園長先生から司令を受けたのよ。変装の極意を教えよ、って｣

武闘派トリオ｢変装の極意？｣

山田｢いい？そもそも人が他の者に化けるということは不自然なことであり、それを自分が出来ると思い、人がそれに騙されるほど馬鹿だと思うのは、それこそ思い上がりというものよ。これ即ち、忍者の三病の戒めの一つ、"敵を軽んずべからず"を破ることよ｣

『ははぁ……』

仙蔵｢Aは忍者の三病の残りの二つ、勿論知ってるだろう？｣

『へ？ああ……"恐怖を抱く"と"思案を過ごす"ですよね。これらに囚われるのは失敗のもとという……』

伊作｢うん、正解！｣



突然のクイズに驚いたけどちゃんと答えられてよかった。忍者の三病は基本中の基本だからね。

山田先生がここまで言うのだから変装というのはどれだけ大変で、変装の名人と呼ばれ難なく色んな姿に変えることができる三郎はやっぱり凄いんだと再認識した。実際あってみたらただの変人だったけど。

私も将来何の職に就くか分からないけど、変装の基礎くらいはやっておこうかなぁ。

┃→←┃

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す