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伊作「今日はありがとう。助かったよ」
しんベヱ「いえいえ!」
喜三太「また何かお困りのことがありましたら食満先輩に相談してください!」
マイナスとマイナスで打ち消しあって普通の状況。あれから何事もなく無事に学園へと着きました。
伊作はお礼にとしんベヱたちにお饅頭を多めに買ってあげていた。かく言う私も二つ買ってもらった。先輩のご厚意、美味しくいただきます。
伊作「うん、わかった。仙蔵もありがとう!」
仙蔵「いやなに」
なんて返事をした途端、仙蔵の顔が青ざめ始める。伊作が離れるから何かしら起こることに気づいてしまったのだろう。悪いけど巻き込まれたくないからさっさとお暇しよう。
伊作「じゃあ僕たちはこれで」
『失礼します』
仙蔵「ちょっと待った」
……待て待て待て、アニメではないはずのセリフが聞こえた。そして何故か私は仙蔵に肩をがっちり掴まれている。終わった。やはり私も保健委員会、不運に会う運命なんだ。
仙蔵「伊作、少しAを借りる」
『ファッ?』
伊作「うん、わかった」
『エッ?』
伊作「じゃあ僕は先に医務室に行ってるね」
伊作は笑顔で手を振り私を置いていこうとする。
えっなんで!?見捨てないで!?!助けてよねえ!?!私が男苦手って忘れてるの!?!嘘だけどさ!!!伊作のバカァ〜!!!
『な、ななななななんでしょう!!?!?!』
仙蔵「……そんなに怖がらんでも取って食ったりせん。その、学園長への報告へ少し付き合ってくれないか」
『ナゼデショウカ』
仙蔵「いや、なんというか……」
仙蔵が嬉しそうにお饅頭を抱えた二人をチラリとみた。
わかってますよ、三人になると厳禁が発動するからそれを阻止する為の役割なんでしょ?
あ〜伊作の背中がどんどん遠ざかっていく。帰ってきて〜!!!
仙蔵「──とにかく、付き合って欲しいんだ」
『すみませんお断りします』
仙蔵「何故だ」
『私は不運厳禁なので』
仙蔵「ふ……?いや不運なら私も避けたいが?」
『ごもっともです』
そんな真面目に不思議そうな顔をしないでくれ、私が悪かった。
なにか打開策はないものか。ここでしんベヱたちと別れるとしてしばらく仙蔵と二人きりだと思うと既に精神的に辛い。なんもしても避けたい。
仙蔵「A、」
『〜〜〜ッ』
この不運の乗り越え方は──
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黒糖さまでーす - かすてらさん、わかります自分もニヤけてます。 (2023年3月5日 23時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま…子ども向けアニメなのにニヤけちゃう… (2020年9月5日 12時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 一般人Nさん» へへ、ありがとうございます。告白されたの初めてなので嬉しいです*˙˙* 雑渡さん出ます!話の順番的にもう少し後なんですがめちゃくちゃ出てくるお話があるのでそこまでお待ちいただければと思います……!> < (2020年2月24日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
一般人N - 初コメ失礼します!大好きです付き合ってください!(( 個人的に雑渡さんが好きだから雑渡さん出してくれると嬉しいなぁ…なんて思ってます!できればで良いので、無視してもらっても構いません!更新楽しみにしてます、頑張ってください!! (2020年2月24日 16時) (レス) id: 3767b6257a (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - リリイさん» コメントありがとうございます!本編ではファンタジー要素を入れる予定は無いので本編終了後、番外編などで書ければと思います。素敵なアイデアありがとうございます^ω^ (2020年2月24日 8時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年12月22日 23時