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乱太郎「……あ!ありました!A先輩、サルノコシカケです!」
『えっまじか』
乱太郎「やったー!見つけましたね!」
『やったね!って…………アレ?』
喜んでいるのも束の間、地響きのような音が聞こえ始めた。これってもしかしなくても……
乱太郎「うん?」
『乱太郎掴まって』
乱太郎「は、はいっ……あれ、けませ、うわっ!」
『えっ、ギャアッ!!!』
…………。
目下では先程まで立っていた場所が崩れて砂煙を上げている。地響きを確認した後とにかく乱太郎を守ろうと抱え、それから自分で飛んだわけでもなく浮遊感に襲われた。何故かって、そりゃ……
「大丈夫か?」
乱太郎「食満先輩!」
『あばばばば』
不運な我らが委員長の同室、食満留三郎に抱えられたからである。乱太郎を抱える私を抱える留三郎。三段ケーキか何かかな???
乱太郎「……け、食満先輩!」
留三郎「なんだ?」
乱太郎「食満先輩……!」
留三郎「ん?」
『キガタオレテキマス』
留三郎「おっと」
アニメ通りの展開だけど留三郎の後頭部は私が守った。誰か褒めて。いやそんなことより、
乱太郎「あの、食満先輩。大変言い難いんですけど……A先輩を降ろしてあげてくれませんか?」
留三郎「?何故だ」
乱太郎「A先輩、今にも倒れちゃいそうです……」
『……アッ…………ア…』
留三郎「……なんかすまん」
私ごと抱き上げる必要ないと思うんです。ハイ。
助けて貰ったのはありがたいんだけどな!?よく私と乱太郎を一緒に抱えられたね!そりゃ鍛えてるもんね!背中に回ってた腕すごく逞しかった!!思い出すだけで死にそう!!助けてくれてありがとうね!!!(声に出してない)
降ろしてもらった瞬間自分も乱太郎を降ろし、すぐそばの木の影に隠れる。きっと高速移動の自己最短記録だよ。
『助けて貰ったのにこんなんですみませんすみませんすみませんっ』
留三郎「なに、気にするな。つかすごい早口で喋れるんだな」
『ハハハ』
早口を褒められた?の初めて!これオタク特有の早口ってやつなんですよ〜!(やはり声には出ていない)
なんて思ってる間にも大きな岩がすぐ横を転がっていく。……ぴんち?
留三郎「話は後にしよう。ここは危険だ、離れるぞ」
乱太郎「待って先輩!サルノコシカケが……」
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黒糖さまでーす - かすてらさん、わかります自分もニヤけてます。 (2023年3月5日 23時) (レス) @page50 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま…子ども向けアニメなのにニヤけちゃう… (2020年9月5日 12時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 一般人Nさん» へへ、ありがとうございます。告白されたの初めてなので嬉しいです*˙˙* 雑渡さん出ます!話の順番的にもう少し後なんですがめちゃくちゃ出てくるお話があるのでそこまでお待ちいただければと思います……!> < (2020年2月24日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
一般人N - 初コメ失礼します!大好きです付き合ってください!(( 個人的に雑渡さんが好きだから雑渡さん出してくれると嬉しいなぁ…なんて思ってます!できればで良いので、無視してもらっても構いません!更新楽しみにしてます、頑張ってください!! (2020年2月24日 16時) (レス) id: 3767b6257a (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - リリイさん» コメントありがとうございます!本編ではファンタジー要素を入れる予定は無いので本編終了後、番外編などで書ければと思います。素敵なアイデアありがとうございます^ω^ (2020年2月24日 8時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年12月22日 23時