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｢ねぇ、居た？｣
｢ううん｣
｢こっちもいなかった｣
｢これだけ探しても見つからないなんて……一体どこにいらっしゃるのかしら、AA先輩｣
『(ここだよ)』
食堂を出て長屋の上を移動しているとくのたまたちはすぐに見つかった。あの桃色の制服はとても目立つ。本当にその色でいいのか。
彼女たちはやはり私を探しているようだった。その探し人が長屋の上から見ているとも知らずに。
｢そもそも私たち外見を知らないから探しても意味ないのよね｣
｢確かに｣
｢無闇に探しても意味ないと思って、忍たまたちに聞き込みしてきた！｣
｢さすが！｣
ほう、中々やるな。諜報活動は忍者の活動の基本中の基本。思わぬ形であの子たちの為になってる。
｢まず二年生……三郎次、久作、四郎兵衛はそもそもA先輩を知らないって｣
｢知らない？左近は？｣
｢委員会の当番らしくていなくて｣
｢知らないって本当？私たちより一年長く学園にいるのに？｣
｢それなら私が聞いた！A先輩って男性が苦手らしくて、入学してからほぼ姿を見せてないんだって！｣
｢えーっそうなの？｣
｢上級生でも一、二回見かけたことがあるくらいで顔まではハッキリ知らないらしいよ｣
｢何それかっこいい！｣
かっこいい……？へへ、へへへ、照れるなぁ。
｢顔が分からないなら探しようがなくない？｣
｢シナ先生に人相書きを頼んだら？｣
｢それが見当たらないのよね。お忙しいのかしら｣
｢そういえば職員会議するって｣
｢じゃあほかの先生方もダメね｣
……正直すごいなこの子たち。入学して一ヶ月でここまで出来るとは。みんな探偵でもしてた？
ユキ｢みんな〜！A先輩の手がかり掴んだ！｣
｢でかした！｣
トモミ｢A先輩って保健委員に所属してるらしいの！｣
｢え、委員会って忍たましか……｣
ユキ｢乱太郎に聞いたんだけど、今年からくの一教室の上級生だけが委員会に参加することになったらしくて｣
おシゲ｢上級生はA先輩しかいないので、必然的に一人だけ委員会に参加してるそうです｣
｢じゃあ保健委員会はA先輩の顔を知っているはずよね？｣
｢じゃあ誰かに人相書きを……｣
ユキ｢ふふん、そうなると思って乱太郎に描いてもらってきたわよ！｣
｢えーっ！さすが！｣
ら、乱太郎ォ〜！絵上手〜！美人に描いてくれちゃって！後でお菓子持ってこう。てかユキちゃんたち用意周到すぎ。天才か。
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虎目石(プロフ) - とても面白いです。私もこんな素敵な作品が書けるようになりたいです。 (2022年8月9日 12時) (
レス) id: 4030c44317 (このIDを非表示/違反報告)
かすてら - 忍たま！キャラの名前ちゃんとおぼえてないから見直そ…笑 (2020年9月3日 21時) (レス) id: fce6735151 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - 蒼葉碧さん» いつもニヤケながら拝見させていただいてます、応援してます〜！！ (2020年8月30日 7時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 相良さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますヽ(^0^)ノお気づきの通り、最初にこちらに投稿してそれを加筆修正したものをpixivの方に投稿しています´`* (2020年8月29日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
相良(プロフ) - もしかしてpixivにも投稿されていますか！？大好きです！！！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: 438ba08767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年9月23日 10時
