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「女だからって容赦しねえぞ!」
三郎次「ヒッ……」
腹を立てて斬りかかってくる
男たちがまとまった所に鳥の子を投げて狼狽えているうちに気絶させる、という作戦
私をただの町娘だと思って油断しているのも大事だ
『よっと』
──ボンッ
「うわっ、なんだこれれゲホッ」
「煙玉か!?」
「こいつただの町人じゃないぞ!」
煙の中で喚く男たち
『今頃気づいても遅いよ』
──ガンッ
「うっ……」
一人一人を気絶させていく
「ゴホッ、舐めやがって……!」
『そもそも』
「うわあっ!!」
『私に何かあったらどっかの優秀な人が黙って無いだろうから……気をつけて』
あの人、エリートなだけあって情報通だから
貴方達のこと見つけたら無事で済まないかもね
「は?何言って──」
『よいしょっ』
「うわあっ!」
あと一人
視界に捉えようと振り向いた時
最後の一人が刀を振りかざしていて──
「へへっ……」
「A先輩!!」
『しまっ……』
避けられない
痛みを覚悟して目を瞑った
──ガキンッ
暫くしても痛みは来なくて
代わりに金属のぶつかる音がした
「おいおい、大の大人が子ども相手に何やってんだよ」
浪士とは別の、その低い声に目を開けると──
「……大丈夫かい、お嬢さん」
『、えぇ……』
「な、なんだお前……!?」
額に傷のある男の人が……錨?のようなもので刀を抑えていた
一体誰だろう
「皆さん、大丈夫ですか?」
今度は後ろから声がして 振り向けば
また額に傷がある人
この人は知っている
確か……
『鬼蜘蛛丸、さん……』
「……おや、あなた達は忍術学園の──」
鬼蜘蛛丸さん
兵庫水軍、"船中の四功"の一人で山立を勤める人
会うのは随分前に臨海学校で伺った時以来だ
私たちが誰だか知らずに助けてくれたみたい
そういえば陸酔いが酷いはずだけど大丈夫なのだろうか
「ん?忍術学園の生徒だったのか」
気づけば助けてくれた人が近くまで来ていた
いつの間にか浪士は退散したようだった
鬼蜘蛛丸さんと一緒ってことは
この人も水軍の……?
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三日月 - おはようございます!いつも楽しみにしてます!朝からすみませんm(._.)m実は私も25日から忍たま小説を書き始めました!もし良ければ見てくれたら幸いです!他の皆様も是非ご覧ください!「忍術学園5年い組には女性がいます」ですのでお願いします! (2019年8月27日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - アクヤさん» こんにちは、コメントありがとうございます!自己満足と趣味の塊にそのように言って頂けて嬉しいです。頑張ります……!^ ^ (2019年8月19日 17時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - いつも「面白いな。」と思いながら読んでいます!これからも頑張ってください! (2019年8月19日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
藤華 - そうですか、わかりました。 (2019年7月17日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 藤華さん» こんにちは。他に書いている短編集ではリク募集をしているのですがこっちではしてないんです…申し訳ないです…! ´・ω・ (2019年7月16日 16時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼葉碧 | 作成日時:2019年6月11日 0時