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❆ ページ14
(……別に)
そう思いながら、鍵を探す。
でも、うまく見つからない。
指先が少しだけもつれる。
「Aちゃん?」
いつの間にか、辰哉がすぐ近くにいた。
『え?名前...』
「覚えちゃったぁ。かぁーい名前だね」
『あ、どっどうも...』
「で、どうしたの」
『……何がですか』
「いやー、なんか」
少しだけ覗き込まれる。
「今日は、なーんかちょっと機嫌悪そう」
『悪くないですっ』
即答だった。
その速さに、自分でも少し驚く。
辰哉は、ふっと笑う。
「そっか」
その“そっか”が、余計に引っかかる。
『……さっきの人』
気づけば、口に出していた。
「ん?」
『……誰ですか』
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作者名:ぐみ | 作成日時:2026年5月3日 9時


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