君の背中【赤羽業】3 (ページ7)

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島の時間ページ7

｢カルマみて！！島が見えてきたよ！｣

興奮冷めやらぬ感じで私はカルマに声をかける
それに対しカルマは面倒くさそうに、んーと体を伸ばしている

私が指した指先には東京では絶対に見れないであろう美しい海と、高級ホテルが立ち並ぶ島があった

｢｢島だーーー！！！！｣｣

みんなの叫び声が聞こえる
みんなこのいつもと違う雰囲気にワクワクしてるのが伝わってきた

島に到着しホテルにチェックインを済ますとみんなそれぞれ準備を始めた

今回の作戦の準備は、まず修学旅行の班メンバーで動く。そしてほかの班が殺せんせーと遊び引き付けているあいだに、別の班が準備を始めることになっている

私たちの班は先生と一緒に海の中を泳ぐことになっているため私は自分の部屋で水着に着替える

私はあの例の赤い水着をみる

｢それ着たらきっとカルマも喜ぶよ｣

中村さんに言われた言葉を思い出した
何も考えない何も考えないと唱えながら私は水着に着替え隠すように上着の袖を通した

｢おーい！準備できたよ！！｣

と手を振りながらカエデと中村さんのいる方へ走った
すると中村さんがニヤニヤしながらこちらを見て

｢上着脱がないの？A｣

といたずらに言ってきた
絶対脱がない理由わかってるくせに…

そしてそーっとカルマの方を見るとカルマは私の方を不思議そうな顔をしてじっと見たあとすぐにシュノーケルを付け出した
私もそれと同時に上着をサッと脱ぎ捨てる

｢みんな！そろそろうちの班に来るよ！やる事やってすぐ着替えないと！！｣

｢はーい！｣

カエデに返事をすると私はシュノーケルをつけ目の前の海へと飛び込んだ

私たちの班は一緒にいるかをみることになっている
だから急いで水着から着替えないといけない上に計画通り暗殺ができるかどうかチェックしなければならない

私たちはチェックが終わったあと急いで更衣室に走る

｢さて、４班の皆さんはイルカを見るそうですねぇ｣

少しだけ髪が濡れているがそれは水しぶきがどこからがはねてきたとでも言い訳できるレベルだから問題はない

｢お疲れ様、Aちゃん｣

｢ありがと！神崎さん！それで…殺せんせーは…？｣

先生と一緒に船に乗ったはずなのに姿が見えない
私は神崎さんに行方を聞くと

｢あれ、みて！｣