君の背中【赤羽業】3 (ページ4)

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カルマに彼女…そんなこと考えたこと無かった

ふと修学旅行で気になる人は奥田さんと言っていたカルマを思い出した

ちらりと奥田さんを見る
奥田さんはみんなと同じように私をじっと見つめ次の言葉を待っているように見えた

｢嫌だ…って思っちゃうでもカルマの幸せのことを考えると…｣

そう言葉を繋げようと必死になると、みんながふふっと笑いだした

｢そこまで自覚したならあとは自分で考えなさーい｣

そう言い捨てられて私はえぇ！と声を上げたがみんな私をからかうばかりで答えなど言ってくれる感じはなかった

帰路を歩いている中
私は今日みんなに言われたことを思い出していた
カルマは…私にとってどんな存在なんだろう

最初はちゃんと憧れとしての存在だった

だけど一緒にいる度
色んな顔を見る度に
いつの間にか憧れという枠を超えてしまった

でも今はこの気持ちにそっと蓋をしとこう
この距離が1番心地いいことに気がついてしまったから