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音のする方へ視線を送ると、さっきまで隣にいたカルマが植木鉢を持ってガラスを割っていた
その音に場の空気が一気に張りつめたものになる
「ねぇ、おじさんぬ 意外とプロってフツーなんだね ガラスとか頭蓋骨なら俺でも割れるよ」
カルマはいつもの調子で男を見る
男は少し動揺してカルマをみている
「ていうか速攻で仲間呼んじゃうあたり中坊とタイマン張るのも怖い人?」
カルマの挑発が始まる
でも今回の相手はあまりにも無謀すぎる
「よせ!無謀…」
「ストップです 烏間先生」
止めようとした烏間先生を殺せんせーが諭した
「顎が引けている」
殺せんせーはカルマの顎を指摘した
私はじっとカルマの顔を見つめる
…そうか
今までのカルマは余裕をひけらかして顎を突き出し相手を見下す姿勢をとっていた
でも今は違う
口の悪さは相変わらずだけど目はまっすぐ男をとらえ観察している
でも…もし殺られたら…
「カルマ…!!!!」
不安で仕方くて彼を一瞬引き止めた
するといつもの顔で
「大丈夫、勝って戻って来るから」
私の頭を撫でた
撫でられた部分が、カルマが私に送る視線がやけに熱く感じて
「約束だよ」
私は小さく呟いた
その言葉を聞いたと同時にカルマは男と向き合う
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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月16日 15時