日替わりエイトショップ〜∞〜

エイトショップ ページ29

丸山さんに付いていくと、いつだったか安田さんに連れられて入った大きな倉庫の中へ。



中に入ると、この前と同じく、お店の備品や品物が所狭しと並んでいた。



でも、この前と違うのは...





ﾜﾝﾜﾝ!!


ﾁｭﾝﾁｭﾝ


ｶﾞｳｳｳｳ...




めちゃくちゃ賑やかな動物たちの声。





橙「しょうちゃあん！」




なんて、丸山さんが大声で叫んだ先には、動物たちの世話をしている安田さんの姿が。



私たちを見るとニコニコと手を振り返して、こちらへ近づいてくる。




でも安田さんの格好、作業服とかじゃなくてフツーのサラリーマンが着てるスーツ.....動物の世話をするにはそぐわない服装な気がするけど...





青「久しぶりやなぁ〜！また会えて嬉しいわぁ〜」


「こんにちは。あの、どうしたんですか？その服装」


青「今、休憩時間やねん。今日、会社終わったら飲み会あってこっち寄られへんから、今来てん」



「...会社...？」



青「あ、言うてへんかったっけ？僕、動物用の薬とか食べ物とか開発してる会社におんねんー。やからこっちは副業？みたいなもん」


「えぇ！？すごいですね！」







てっきりエイトショップだけで生計立ててるのかと.....



れっきとしたサラリーマンだったのか...



普通に会社に行きながら、こっちの世話もしてるって大変だな...







「大変じゃないですか？お世話」


青「全然！何なら毎日こっちで付きっきりでお世話したいくらい好きやから！」


「へぇ〜...本当に動物好きなんですね」


青「自分の子どもみたいなもんやからなぁ〜可愛くてしゃあない」





なんて話をしていると、ワンちゃんの鳴き声がだんだん大きくなってきて、「あぁ〜ご飯あげてくるわ！じゃ、またなぁ〜！」と、安田さんは元いたゲージのある場所へと戻って行った。

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