日替わりエイトショップ〜∞〜

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そういえば、と私は丸山さんに聞いた。




「あの、店の名前の『さんさん』って...」


「あ、あ、あ、気づいた？気づいてもうた？？」


「...曜日、と...」


「そうー！そうなんよー！嬉しい！なかなかお客さんも気づかへんのよー！Aちゃんさすがやで！」






...もうさ、さっきから私と喋ってる時、後ろに尻尾でもついてるんじゃない？ってくらいニコニコでテンション高いよね丸山さん.....



常にお客さんとこのテンションなのかな？






「日曜にやってるから『Sunday』のさんと、ここに来る人たちを太陽みたいに明るく迎えて楽しませたいっていう太陽『さんさん』のさんと、かけてんねん！すごない？すごない？」


「丸山さんらしいお店の名前です」


「あははーよう言われんねん。一目で誰の店かわかるて」






それを言ったら、安田さんの『小さな町の動物園』と渋谷さんの『漢』も同じくらい分かりやすいと思うけど...



本当に、丸山さん自身が太陽みたいな人だから、この店の名前は本当に丸山さんに合ってると思う



丸山さんからのプレゼントのお花と、父の日用に買った私のお花を包み終えて、私に渡すと、「そうそうAちゃん！」と丸山さんが声を上げた。








「Aちゃん、この後暇？」


「あ、はい...まぁ、暇というか、後は帰るだけです、けど...」


「よかったー！実はな、ゆうちんが改めて面談したいー言うてて」


「え！？」






ちょ、待って...聞いてないよ！


困るよ、これフツーの遊びに行く用の普段着だし、スーツは家にあるし、化粧も仕事用のじゃないし髪だって.....





「あははーそんな堅苦しいのちゃうから！面談言うても、今後の相談？ここのお店の仕組みとか、どうやって働くかーとか、まだ分からんやろ？Aちゃん」


「は、はぁ.....」


「さっきは働きたい言うてくれたけど、それ聞いたら考え変わるかも分からんし、とりあえず詳細をお伝えした上で、ホンマにここで働くかどうか決めて欲しい、って、ウチのリーダーは優秀でっせ、ホンマに！」


「は、はぁ.....」


「ということで！ここに来た時に、事務所に案内してくれってゆうちんに頼まれてん！なんでー...着いてきてもらってもええかな？」


「...こんな格好で申し訳ないんですけど、これで良ければ.....」


「全然全然！可愛ええし大丈夫！」


「いやそういう問題じゃ...」





こっちこっちーと、丸山さんに案内されるまま後ろをついていく私。

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