【d!】脅.威.溺.愛.中 2nd

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「……もう、こういうことは絶対ないから。安心してぇな？」


「…うん」


ゾムくんの手が私の手を撫でる。
手を繋ぎたいのかな。とゾムくんの手のひらに自分の手のひらを重ねれば、絡め取られる指。
少しだけ、恥ずかしい。


「あ、そういえば、なんで顔赤くなってたの？」


忘れるところだったと、顔を上に向けて、ゾムくんを見上げれば、「あ〜」とそっぽを向くゾムくん。


「……聞かん方がええよ」


「なんで？…私に言っちゃいけないこと？」


「いや、そう言う訳やないけど。……いつか、言うわ」


「？？ふーん…じゃ、待ってる」


「…おん！待っといて」


理由を聞けなかったのは残念だが、別にいっかと握っている手を反対の手で優しく撫でる。

幸せだなぁ。

自然と顔がニヤけるが、今日くらい、我慢しなくてもいいだろう。


「ゾムくん、私も……愛してる」


小さくそう言えば、優しく、でも強く抱きしめられて。


「返すのが遅い」


と、笑われた。

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