エピソード9 ページ37
zm side
今日も学校。
学校が退屈だなんて、当たり前のことだったが、最近は、一番楽しかったりする。
ただ、それも条件が揃ってのことだ。
「それで、ゾムさんや。何してはるん？」
「……監視」
「遂にここまで来てもうたんやな…」
僕悲しい。と胡散臭い笑みを顔に貼り付けて言う大先生。
ただ、大先生に構っている暇はないので、フル無視で監視を続ける。
因みに、大先生がやるような監視(覗き)とは違って、明確な理由があり、かつふしだらな理由ではないことは確かだ。
「くっそ、あいつ誰や？」
「誰って…あ〜、サボっとるから、知らへんのか」
「？有名なん？」
「まぁ、有名やな。…結構、二組の中で人気ある方やで？」
二組の奴が、なんで、三組のAに？
人気のある男子生徒。
名前は知らないが、後で挨拶だけはしておこうと心の中で決める。
「てか、ゾム。監視ってもしかせんでも、Aちゃんの告白されシーン？」
わざとらしくAちゃん、と呼ぶあたり、大先生らしい。
それに、まだ告白と決まったわけではないのだと信じたい。
「名前で呼ばんといて。大先生でも、手ぇ出るわ」
「お〜、マ？…僕、怖いからやめとこ」
そう言いながらも、ヘラヘラと笑うあたり、やはり、大先生らしい。
コイツの掴み所ないところに、今だけは、なんとなく腹が立つ。
「…で、大先生は、何の用や？」
Aの監視は続けながらも、大先生に聞く。
「いや、不審者おるって通報がはいってん」
「ほーん、誰やろな」
「お前じゃい」
不審者？
何をバカな。
全く身に覚えがないと、肩を竦めれば、大先生がため息とともに、俺に指を指す。
「木に登って。なおかつ、サングラスにマスク。どっからどう見ても、不審者やろ」
「そんな奴がいれば確かに、不審者やろうな」
「だから、お前じゃい」
「はぁ…大先生。俺、忙しいねん。せやから、冗談に付き合う時間なんて……」
は？
Aと男子生徒が手を触れ合わせたその瞬間、言葉が途切れた。
「あーあ、僕知らなーい」なんて言って、去っていこうとする大先生の後ろ襟を掴んで、ニコッと笑う。
「…イツノマニ、オリテ……」
「大先生、手伝ってくれるよな？」
木の上から飛び降りて、サングラスを外し言う。
徹底的に潰してやる。なんて思いながらも、指を鳴らせば、「程々にな」と大先生が絶望したような顔で言うので、笑顔で返す。
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月見(プロフ) - RURUさん» 感想ありがとうございます！もっと、二人の仲を上手く書けるように頑張りますね！（笑） (2021年1月23日 16時) (
レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 尊い…(尊死)好k(昇天) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - あんこおさん» 感想ありがとうございます！続編も頑張ります！（笑）rdさん了解しました。私も考えていたので、絶対書きます！（笑） (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - みかん_(:3」z)_さん» いえいえ！そんなことないです（笑） (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - もう夢主もZさんも可愛すぎてこっちが昇天します。続編頑張って下さい！！あと、ついでに青いrdさんと絡ませてくれると嬉しいです() (2021年1月11日 19時) (レス) id: 922d9dcc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2020年12月27日 17時
