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「お願い事、できた？」
「ばちこりと」
「叶うといいね」
「んーまぁ、叶うと思うけどな」
「…すごい自信」
「ヒヒッ、当たり前やろ。手放すつもりないしな」
よく分からないが、叶うのなら良いことだ。
わたしのも叶うといいな。なんて思いながらも、ゾムくんが差し出してきた手をしっかり握る。
「御神籤、引こうや！」
「うん！もちろん！」
拝礼が終われば、今度は御神籤。
楽しそうに、御神籤がある場所に移動するゾムくんに引かれる形でついて行く。
「お、大吉や」
御神籤を引いたゾムくんが、嬉しそうに呟いた。私もと、御神籤を引いて、中身を拝見する。
「あ………」
凶かぁ。
今すぐ見なかったことにしたいが、そういうわけにもいかず、少しだけ肩を落とす。
そんな様子を見ていたゾムくんは、私の御神籤をヒョイっと取り上げた。
「あ、ちょっと…」
あまり見られて良い気分はしないため、取り返そうと手を伸ばすが、背の高いゾムくんの手に届くはずもない。
ゾムくんは御神籤をヒラヒラさせながらも…私の頭をクシャッと撫でた。
「ちょっと、待っといてーな」
御神籤を長細く折り畳んだゾムくんは、身軽に、ぽんぽんと飛び上がると、近くにあった木に足をかける。
そして、そのまま、上手に木登りをしたかと思えば、手の届く一番高い位置に私の御神籤を結んだ。
「えっと……」
危ないよ、とか。
木登り、しちゃだめだよ、とか。
そんな言葉をかけようとして、口を紡ぐ。
木に登ったまま、優しく私に笑いかけたゾムくんが。
「高いとこ、括ったら良いらしいで？これで、安心やろ？？」
と、言うため、怒るに怒れない。
それよりも、嬉しさで胸がいっぱいになって、「うん」と名一杯、頷いた。
「よっと……」
「…ゾムくん、ありがとう」
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月見(プロフ) - RURUさん» 感想ありがとうございます！もっと、二人の仲を上手く書けるように頑張りますね！（笑） (2021年1月23日 16時) (
レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 尊い…(尊死)好k(昇天) (2021年1月14日 16時) (レス) id: 4226f6833e (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - あんこおさん» 感想ありがとうございます！続編も頑張ります！（笑）rdさん了解しました。私も考えていたので、絶対書きます！（笑） (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - みかん_(:3」z)_さん» いえいえ！そんなことないです（笑） (2021年1月14日 0時) (レス) id: 1f912309a9 (このIDを非表示/違反報告)
あんこお - もう夢主もZさんも可愛すぎてこっちが昇天します。続編頑張って下さい！！あと、ついでに青いrdさんと絡ませてくれると嬉しいです() (2021年1月11日 19時) (レス) id: 922d9dcc2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2020年12月27日 17時
