地下室、再び ページ45
「っはぁ……」
松前のこと、一色のこと、ジジイのこと… あらかた済ませ、高専に戻ってきた。
あれから伏黒にも釘崎にも会ってないし、虎杖にも顔を見せることはなく、前に俺がズタズタにしてしまった部屋に入る。
簡易的に置かれた新しいソファにドサッと体を沈める。
なんか、どっと疲れた…
これから俺はグリムジョーの完全顕現を目標にやっていくことがまず第一。
グリムジョーの力を120%引き出せるかなんて俺にはわからない。
「なーに考え込んでんの？A」
「…五条さん」
「なんか久しぶりな気がするね」
「そーだな」
「で？難しそうな顔してどうしたの？」
声が聞こえたと思い体を起こすと、そこには壁に寄りかかりながらこちらを見つめる五条さんで。
コツコツと踵を鳴らしながらこちらに近づいてきて、グッと顔を近づけては聞いてくる。
「なんか、俺、グリムジョーが大人しくしてるのが当たり前だと思ってて、この体の主導権は俺が握ってると思ってた。
……あの一色家での一件。もとよりグリムジョーの力とはいえ、今は俺として生きてる。やばいと思った」
「ふーん？ ビビってるんだ？」
「あぁ… あんなに強大な力を見せつけられて、末恐ろしくなった。
が、すごいとも思った」
「へぇ…」
「そう… そうか… 俺はビビってたんだ」
俺はビビってンだ。
扱いきれないほどの大きな力に。
先が見えない未来に。
振り返ることを許されない強さに。
得体の知れない何かに。
口角が上がるのがわかる。
俺は、まだ、強くなれる…！！
「うわ、A何ニヤついてんのー？なんかやましいことで、も"っ、！？、」
「黙れ不審者」
んー？とニヤニヤしながらつついてくる五条さんの顎にアッパーをかまして今後のことを考える。
あと１ヶ月と少し、グリムジョーをどこまでモノにできるか。
これが鍵になることは間違いない。
…となると、
「五条さん、頼みがある」
「へ……？」
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夜桜(プロフ) - 面白いです。頑張ってください グリムジョーが、カッコイイです。 (2021年2月20日 17時) (
レス) id: 61068c4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！凄くいい展開で楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年1月16日 10時) (レス) id: 61a580f902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2021年1月15日 16時
