着いた、奈良 ページ27
「じゃ、そろそろだね」
「いや2人とも駅弁食べすぎじゃ…」
釘崎と伏黒のテーブルにはいくつか積み重なった弁当箱。
お前ら眠たかったんじゃねぇの…?
何個食ってんだよ。
「よし、じゃあ降りますか」
「はぁーい!」
「はい」
「はぁ…」
俺たちが降りる駅に着いたので荷物を全て持ち、車両から降りる。
辺りは人で溢れていて人1人が進むにも一苦労だ。
逸れんなよ、と言いツカツカ歩いて行く。
ここはもう
3人はちゃんと俺に着いてきてるようで無事にホームから出た。
「ふぅー… それにしても人が多いわね」
「一応観光地だから」
「で、ここで待ってればいいのか?」
「その筈ですが…」
一塊になって留まっていると各々が話し出す。
ここに来いって連絡したよな、俺。
なんでいねぇんだよ。
「あ。A、アレじゃない?あの和装の男性」
「どれ?」
「アレ」
「だから、ど、」
「A様ぁー!」
「あぁ、アレか」
「お待たせして申し訳ございませんA様ぁー!!」
「聞こえていますから、大きな声は謹んでください?公共の場ですよ」
「「!?」」
「あっはっはっはっ、くっくくく…」
何見てんだよ伏黒、釘崎ぃ…一丁前に従者とかつけてんじゃねぇみたいな顔で見てくんな。
五条さんは笑ってんじゃねェ…
悪ぃかよ、こちとらまだヘタな行動は取れねぇんだよ…!!コイツは所謂俺の監視。
敬語でいかないとな… この車にも何か仕掛けられているかもしれないし。
というのを心の中で押し殺しにこ、と3人に笑いかける。
「では、車へ行きましょうか。松前、案内を」
「かしこまりました」
車に案内され、乗り込む。
釘崎が「デカい車だ!」と騒いでいるのは微笑ましい。が、もっと奥詰めろよ狭ぇ。
なんて思っていると、車は走り出した。
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夜桜(プロフ) - 面白いです。頑張ってください グリムジョーが、カッコイイです。 (2021年2月20日 17時) (レス) id: 61068c4ac1 (このIDを非表示/違反報告)
むーちゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます!凄くいい展開で楽しみです!更新頑張ってください!! (2021年1月16日 10時) (レス) id: 61a580f902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮 | 作成日時:2021年1月15日 16時